2016年10月6日木曜日

がん治療法に人工知能(AI)活用に物申す

昨日一部メディアが、人工知能(AI)を活用して、がん治療選択および治療方針相談サービスを提供するベンチャー企業について報じた。解決しようとする社会のペインはとてつもなく大きく、是非とも有益なツールになって欲しいと願う。

かかし、、、、、世の中的に誤解があるといけないので、ちょっとだけ解説ね。

人工知能(AI)と言っても、自ら情報を選んで学習し、結果(最適解)をアウトプットする訳ではないからね。

分かり易くプライオリティの高い順に説明するとね、人工知能が正しい結果を出すためには、

①あらゆる可能性を加味して最適解を見出す必要。
②あらゆる可能性を模索するために、あらゆる情報が必要。
③あらゆる情報は、データに裏打ちされた情報である必要。

この全てを人工知能でやろうとしている訳だ。

但しね、このプライオリティは下にいけば行くほど大変。だって情報を集める際に、その情報が本当に信頼性の高いものか否かを判断するのはとても難しいからだ。

例えば、過去にも沢山の科学系論文の不正があったでしょ。あれを人工知能で防ぐことはできないじゃない。結局のところインプットすべきデータはヒトが選ばなければいけない、もっと言えばインプットして良いデータはヒトが作らなければいけない。

膨大な量の正しい情報を、頭のいいワトソン君達が解析し、総合判断をくだす。そういうことなんだね。

ちなみにこの手のサービスは10年位前からインドの創薬支援系ベンチャーがやっててね、既に公知なのよ、、、だから今からやるのだとしたら、よっぽと先を行かないとトレンドにはならないと思うんだよね。

と、、、凡人が悲観的に述べたけど、是非ともこの予想を裏切る結果を出して欲しい。まじで期待してます。

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