2008年10月31日金曜日

日銀利下げ

私の予想を大いに裏切り、日銀利下げ、、、
0.20%という中途半端な利下げ(通常は0.25%刻み)は初めてのことであるが、政策委員会の投票結果が4対4の末、議長(=総裁)決定による可決というのも初めて。総裁+副総裁2人+審議委員1人による決定ですから、直前に決まった山口副総裁がいなかったら、可決できなかったのでは?
単位についてはもうどうでもいい、、という感じ。議長提案された0.25%利下げに対して、賛成を渋った投票者が『0.20%ならいいよ』なんて言う訳ないですからね。そもそも先日与謝野さんも仰っていた通り、日銀執行部及び企画の誰もが、利下げによる景気刺激効果はほとんどない、と理解しているはず。中途半端な刻み幅は、今後も欧米利下げが継続する中、日銀も0.3%→0.2%→0.1%→0%(ゼロ金利政策)と段階的かつ強調利下げをやってますよ!とアピールする為に張った伏線というところか?
金融政策には大別して、①金利操作(ここで言う金利と量は表裏一体)②フォワード操作(所謂時間軸)③非伝統的資産購入(信用緩和)があるが、現在の金利水準では①による効果はほとんどない。今後本気で緩和効果を狙うには②、③に再び足を踏み入れていく形になるのでしょうが、FRB、ECBがその領域に足を踏み入れてからでなければ、日銀はお付き合いする必要はないと思う。バーナンキは学者だったときから植田先生(元日銀審議委員=時間軸発案者)と交流があり、②、③についてはかなり研究しているはずなので個人的には期待しております。
公表後の市場の評価を見る限り、株安、金利小幅低下。残念ながらあまり評価されていないという感じです。本件は総裁会見をじっくり読んで、もう少し考えてコメントしたいと思います。

事業法人の金融環境

いくつか気になる事があったのでまとめて、、、

本日日経朝刊の”韓国のハイニックス半導体7-9月期決算”報道によると、本業悪化もさることながら、他通貨建て借入のウォン安に伴う償却損、なるコメントがあり仰天!HPを拝見しても詳細記事が出ていないので、”どの通貨か?金額はいくらか?”は分からない。
しかし、他国で現地通貨調達して工場設立というモデルではなく、純粋に”中期的なウォン高を展望した、低金利通貨調達”のような気がしてならない。仕組みはアイスランドや韓国の民間住宅ローンと同じで資金フローは”円キャリートレード”。個人はこういう場合ロスカットが遅れるので、中期的な円買戻し圧力、事業法人は比較的足が速いのでこのように早めの償却や円ショート(=円建てローン)をウォンショート(=ウォン建てローン)にシフトさせたりするんでしょうね。
昨日日経朝刊の”ソフトバンク損失発生の可能性”報道によると、同社が買収した旧ボーダフォンジャパンの社債750億のデフィーザンスの結果、多額の損失発生の恐れがあるとの事。これは社債債務に対し、同残存の高格付け債券を購入しオフバランス化するデフィーザンスと呼ばれる手法。繰り上げ償還できない社債債務などがある会社が、自己資本比率向上などを狙って実施するものである。通常は国債など、確実に償還される債券を選ぶことが多いようだが、同社は外資系証券より、高格付けCDOを購入していた模様。いつ取引したのか分かりませんが、2010年に償還を迎える社債3銘柄(750億、CPNは2~2.5%)に対するデフィーザンスなので、反対側に国債を建てるとネガティブキャリーは確実。そこで高格付けのCDOでキャリーニュートラル、もしくはポシティブキャリーにして、(本来目的を忘れて)アクティブリターンを狙ったところ、予想外のクレジットパニックで残念な結果というところなのでしょうか?昨今の格付け至上主義に巻き込まれてしまった一例であり、このCDOに高格付けを付与していた格付け会社にも大いに問題あり。売った証券会社も証券会社ですがね、、、
コレは一般論ですが、コミットメントラインがくすぶり始めていると思う。コミットメントラインは、借り手企業が銀行に対し手数料を払うことで運転資金枠を確保する形態のローンで近年普及しているもの。銀行にとってはアップフロントで手数料収入を得られるメリット(実際に借り入れた場合、融資金利は別途徴収)、企業にとっては運転資金の機動的調達、緊急事態発生時の保険的意味合いがあり、平時はWIN-WINビジネスである。しかし予想以上の景気悪化ペースをうけて、コミットメントライン利用率上昇による不良債権予備軍増加が懸念される。本件はあまり詳しくないのですが、、、格下げ条項などが入っていない場合、契約満了時までは”いつでも借りれる権利”が企業側にあるはずです。契約書雛形をを拝見すると、天災、システムトラブル、異常な市場環境、破綻などのケースでは借りれない形になっていますが、デフォルト直前の”カラータイマー点滅時”は大いに利用されてしまうわけで、今後が気になります。
と、、、不安の種ばかり書きましたが、引き続きメインシナリオは”日本の比較優位な状況に変化はなく、配当重視でのリスク資産積み増し方針”は変わらず。それほど必要もないのに、追加経済対策までやってくれますしね。

2008年10月30日木曜日

9・19LIVE

そういえば色々ありすぎて書くの忘れてました。。。9月12日を最後に『独り言』配信が止まっていたので、9月19日の初LIVE(=納涼大会)の模様をお伝えしてなかった。

お忘れの方もいらっしゃると思うので、あらましを簡単に書きますと・・・本年1月より、平均年齢33歳(28~40歳)、オッサン5人でBOOWYを中心としたコピーバンドをはじめました。皆、高校時代にちょっとかじっていたのですが、記憶力が落ちているモンで、曲の進行を憶えるだけでいっぱいいっぱい。月イチ(直前は週イチ)の練習よりも、その後の反省会と称した”飲み会”だけが楽しみでやっていたのですが、春先にメンバーの一人が酔った勢いで『学芸会やっちゃう?』と言いだしたのがきっかけで実現してしまった話。

当日は雨にも関わらず、赤坂の小さなLIVEハウスに約70名のお客様にお集まりいただきました。結論から申し上げますと、爆笑と暖かい拍手喝采の中、けが人もなく無事終了致しました(一部にステージの私たち以上に大騒ぎしている集団もありましたが、、、)。リハーサル中にかみさん&娘が応援に来てくれて、馬鹿親の私は”2歳の娘にこの爆音はまずいのでは、、、”と心配したのですが、娘は演奏を聴いて踊っている次第でして、、”将来は音楽の道へ、、、”と新しい可能性が勝手に膨らます。

リハーサルが終了して、ボチボチお客様が集まってくると、こんな私でも緊張でソワソワ。メンバー皆、同じ思いだったようですが、私(=一応ドラム担当)はリハーサルでパンパンに張った腕が緊張のせいで元に戻らない。”イカン、コンナパンパンデ、タタケルワケナイ、、、”。緊張をほぐそうと、メンバー全員でビールで軽く乾杯!のつもりが、追撃売り↓ 元々下戸の私は、ほろ酔い&腕パンパンのままリングIN!

LIVEが始まった!ボーカルのMCも予定通り進み、学芸会は順調な滑り出し。お客様の反応は想像以上にいい!”会社潰れちゃったから、みんな気を遣ってくれてるのかな~”なんて思いながら、楽しく叩いていたのは2曲目まで。”やっぱり腕がパンパン”、MCの間に無意味なマッサージとかしてみても、緊張が取れない。ドラムって他の楽器に比べて音程がないので、LIVEの時って”音”で目立とうとしてしまうんですよ。強く、シャープに叩いていい音出してやろう!と、、、力んで叩いたもんで、たった2曲で疲労はピークへ↓

他のメンバーはみんなしっかり演奏している中、私といえば、、、①スティック落としちゃう&絡んじゃう②リズムがゆれる③曲の展開忘れちゃう④しょっちゅう間違える。焦れば焦るほど、終盤に向かって泥沼状態。途中からは”笑いながら叩いちゃえ!”って開き直ってドカドカやってましたが、お客さん、メンバーに励ましていただきなんとか終了。

打ち上げでのメンバーの一致した感想は”LIVE気持ちいいな~おいっ!”、お客様がほとんど債券関係者(=顔見知り)だったせいもありますが、拍手と野次はくせになる。”絶対またやろう!”と誓い、本当にうまい酒をいただきました。

が、、、帰宅してから体調急落。酒のせいとは思えない頭痛とめまい、、、悪寒もする。取りあえず熱を測ってみよう、、、”39度2分”。この1週間は色々あった、会社が潰れて社内大混乱、苦情対応、慣れない法務、ストレスで眠れない日々、加えてライブのプレッシャー。こんな1週間でも、深夜までやってるスタジオを探して毎日最低1時間は叩きました。急に気が抜けたんでしょうね、おそらく過労だったのでしょう。丸二日ぐっすり眠って体調は回復しました。体調回復後に待っていたのは将来不安。最初の1週間は異常に忙くて、まったく感じなかったんですけどね、、、時間が出来ると、今後の事をアレコレ考えてしまうんですよ。現在でも環境はまったく変わっておりませんが、もう1ヵ月半が経ち”もうどうにでもなれ”って、開き直っています。

次回LIVEは春くらいにはやりたいな。その頃までに、職が落ち着いているといいな。

2008年10月29日水曜日

ゴルフ会員権相場

別に専門家ではないので読み流してください、、、(というか本業の債券業務についてついても専門家ではないという厳しいご指摘も飛んできそうですが)
ゴルフ会員権相場が急落している。銘柄によって下げ幅はまちまちだが、一般的に株式市場のダイレクションと一致することが多い相場である。ちなみに、私も3年前に千葉県某コースのゴルフ会員権を120万円で購入し、1年後290万円の最高値をつけた後、直近では80万円くらいまで下落している(寂)ゴルフ大好き人間の私にとって会員権ロングは投資ではなく、純粋にクラブライフを楽しませていただいているので無問題なのですが、評価損が出てくると不思議とソワソワするんですよね。。。
当然、運用商品ではないので利益配当がないばかりか、年会費がかかるコースが多く、実質的にはネガティブキャリー。『一般客のラウンド代-メンバーのラウンド代=A円』、『年会費÷A円=B回』を計算し、年間にB回行けば年会費が回収出来る、なんて見積もるのが一般的。私の場合、年会費は回収してますが、それほど得をしているとはいえません。まして、会員権購入費用(会員権価格+名義書き換え手数料)を回収しようとなると、10年間毎日行っても回収出来ない、なんていうコースもあります。それでも会員権相場が成り立っているのは、優先予約、競技会への参加、ステータス、メンバーとの交流などなどのメリットがあるからなのでしょうが、最近のアスリート系ゴルファーは『ネットで割安コースをジプシーする方が楽しい!』と考える方が多いようですね。
私も基本的に同じ考え方だったのですが、3年前に購入したのは、『この価格ならば、月1回を10年やれば元がとれる水準』と考えたからです。
最近の下落過程で、気になっていた別方面のコースが安くなってきている。3年前は”高嶺の花”だったコースですが、もう少し下がれば”背伸びすれば買えるかも?”と内心ワクワクしております。もっとも、、、その頃、私の保有する投信達の評価損が大変な事になっているので、かみさんの了承を得るのは難しいかもしれませんが。
私が購入する際に考える重要ポイントは①名義書き換え手数料が安めであること(会員権価格の30%以下かつ100万円以下)②財務バランスがしっかりしていること(一度潰れて預託金債務がなくなっているところはGOOD!)③18H換算の会員が1500人以下であること④週末ビジター入場を制限していること⑤同伴ビジターのラウンド代がそれほど高くないこと⑥出来るだけ近場であること。等など。
外資系ゴルフ場運営会社が日本のコースの大半を抱えている現状、今後彼らのExitトレード(ゴルフ場売却)に伴い、更に相場が下がる可能性があるので、その点を注意しつつ、慎重に銘柄選定の所存です。

日銀利下げ(日経報道)

本日日経14版のTOPに【日銀利下げ検討】の報道。過去の緩和は市場や政府、海外に催促される形で実施される事が多かっただけにちょっとサプライズ。当事者の日銀が良く分かっていると思うので、クドクド申し上げませんが、”利下げしてもほとんど効果はない”。昨日、与謝野経済財政担当相も『誘導目標をゼロにして金を使ってくださいと言っても(企業)が使わない現実がある』、『利下げにはメキメキとした効果がない』と(非常にまっとうな事を)仰っている通り、政府サイドからのバイアスもかかっていない、、、ナノニナゼ?ハヲクイシバリ、キミハユクノカソンナニシテマデ、、、(歌『若者たち』より)
色んな推測が巡ります、、、①予想以上に銀行業態の収益環境が厳しい(長短金利差を作り、少しでも収益をサポート)②予想以上に円高の悪影響が大きい③ただの日経の先走り(TOPではあるが関連記事はなく、そこまで確証がとれていないのかもしれない)。
個人的には③だと思うのですが、もし利下げしたとすれば①よりも②なのだと思います。もっとも、急な円高は問題かもしれませんが、中長期的には自国通貨は強いほうがいいに決まってます。円高の速度調整をメインに考えるのであれば、当面は日銀単独介入で対応し、それでも駄目だったら利下げという選択肢のほうが市場インパクトがあると思うんですけどね。。。
しか~し、、、本日寄り付以降ユーロ円金先は”利下げモード”で突っ走ってます(笑 振り回すだけ振り回して、結局”バンザイ無しよ”って、、、前総裁のように”(利上げ)やるやる詐欺”になって中央銀行としての信頼性を損なわないようにしていただきたいものです。

2008年10月28日火曜日

中小企業融資

連日同じようなコメントで恐縮です。
新銀行東京の設立時を思い出してください。2000年~2002年にかけての東京都(石原都知事)VS大手銀行の外形標準課税導入をめぐる迷走。最終的に敗訴した石原都知事が”大手銀行は公的資金を入れてもらっているのに、中小企業融資を増やさないでケシカラン!”とばかりに設立したのが同行でした。当初は中小企業ローンを束ねたジャンク債市場を設立し、中小企業向け信用創造機能の向上などと上手い話をぶち上げていましたが、結果はご覧の通りです。無担保・無保証を売り物にスタートし創業来赤字を継続、結局東京都の資本を食いつぶしてますよね。結果的に納税者負担になったわけです。現状ですら不良債権比率25%と言われており、大手行と比べれば規模は小さくともその比率は信じられないサイズ。
私は中小企業融資が悪いと言っているわけではなく、不況下でのやり方に問題があると言いたいのです。銀行は預金者の大切な資金を運用しているのですから、慈善事業的に融資を増やしていくことは出来ません。5~10年前の流れは、景気悪化→信用創造機能低下→自己資本比率低下→公的資金投入+株などのリスク資産圧縮+不良債権消却→保証協会などの公的サポートの協力を得ながら、徐々に信用創造機能回復、のパスを通りました。
現在政府が実施しようとしていることは、”大手銀行による中小企業向け融資拡大+株保有規制の緩和”。それで景気が回復していけばいいのですが、失敗した場合、①不良債権増加②株の含み損による資本既存、となり、再び自己資本比率低下→公的資金投入というパスを通ります。同じ公的資金投入であれば、多数の銀行に注入するよりも、①保証協会の保証枠拡大、②政府系金融機関への資本投入による中小企業融資増強、このような形で一極集中で実施したほうが、失敗したときのダメージが少ない(=金額的には同額の毀損でも、金融システム崩壊によるパニックは少ない)と思うのです。
中小金融機関にまで公的資金投入して信用創造機能を支えた末、金融機関の破綻が発生すれば預金者の取り付け騒ぎが起こります(10年前、中小の信用金庫、信用組合では実際にありました)。そうすれば壊れてはいけない、上層部の信用創造機能まで破壊されませんし、地域経済に与える局所的なダメージが大きすぎるはず。確かにそれを実施することにより、民間の信用創造機能低下というデメリットはあります。しかし、信用創造機能はゼロになっている訳ではなく、金融機関の与信判断で貸せるところまでは貸している訳ですから機能自体が崩壊しているわけではありません。
分かり易く言うと、”貸せるVS貸せない”の線があるとしましょう。不景気下では、倒産率が上がるのでその線は上げざるを得ません。そうしないと預金者は不安で逃げていきますよね。線を上げることで漏れてしまった借り手企業や、そもそも線よりも下にいた企業に対して融資をするのは、民間ではなく保証協会(=実際に彼らは保証するだけで貸しませんが、、、)や政府系という事です。
民間が貸すにせよ、政府系が貸すにせよ、大切なことはデフォルト率を勘案した金利を取るという事です。最近では金融市場不安定化に伴いクレジットカーブは大幅にベアスティープしています。社債VS国債のスプレッド増加幅は優良企業で少なく、投資不適格級で大きいという事です。当然、中小企業の格付けは投資不適格級(簡単に言うと日本では社債発行出来ないレベル)ですので、要求されるプレミアムは大きくなるわけです。このプレミアムは景気回復にディレイする形で縮小しますので、その際金利は低下方向で見直す形なります。(所謂クレジット循環)
話はそれますが、改正貸金業法の施行に伴い、前述の”そもそも線より下にいた企業”は下からも炙り出されている訳です。ここで炙り出された企業に貸すとなると、やはり民間では難しいのでは?と考えるのですがいかがでしょうか?

キング・カズ

J2はサンフィレッチェ広島がダントツトップでJ1昇格を確定させ、中位以下のチームにとっては消化試合の様相。そんな中、私の応援する横浜FCでサプライズがありました。
ご存知の方もいらっしゃると思うのですが、同チームは一昨年、ダントツの守備力を誇り、鳴り物入りでJ1昇格を果たしたものの、J1ではリーグ開始来の最低成績でJ2降格、、、そして今年度はJ2下位に低迷。そりゃぁ弱いに決まってますよ、だってキング・カズが未だにスタメンMFとして出場してるんですから。サッカーは11人でやるもんですが、実質的に10人で闘っているようなもの。ボールタッチしている時間は短いし、持てば取られる、、、走れない、ドリブル出来ない、シュート力ない、、、そんな右ウィング必要か?でもね、、、私も含めて、横浜FCファンはそんな不満言いません、カズが頑張っていればそれでいいんです。言うなれば古典落語を観賞しているようなもの。
しかし、そのカズがやってくれた!26日の愛媛FCとの試合で1年1ヶ月ぶりのGoal!!ペナルティエリア右でトラップして、相手DFを1フェイントでかわし、その後2人のDFに足を引っ掛けられて(←カズの足がもつれただけと言う見方もありますが)転びながら、右足を一振り。ボールは泥臭くゴールネットを揺らしました。ホームゲームでも観客は4000人に届きませんが、そんなマイナーなステージで拍手喝采を浴び、今でも彼は輝いています。
横浜FCはこういうチームでいいんだ、、、往年のサッカーファンが往年のスターを見て楽しむ、そんなチームのままでいいんだ。来年こそはゴンにも来てもらおう。

2008年10月27日月曜日

貸し渋り

過去に何度も書きましたが、元・銀行支店営業担当者として、この件についてはウルサイです。
あのですね、銀行は貸し渋りしているのではなくて、貸し過ぎを回収しているのです。好景気下で業績を伸ばすために、デフォルト率を度外視した金利で貸し出し増加。景気失速に伴い、貸しすぎていた部分を回収。当たり前の話なんです。
中小企業の多くは、資金繰りに困っている。中期的な金繰り安定のためには、長期運転資金(1年以上の貸し出し)を入れるのが有効。しかし長期資金であれば、収益返済(本業の儲けでコツコツ返済していく事)が必要になるのですが、①そもそも収益が長期間に渡って安定しているわけではない、②景気失速局面で、昨年度の収益性が保たれるとは思えない。こんな状況下で、①過少保全(=担保不足)②収益返済能力なし③デフォルト率を無視した低い貸し出し金利、アナタが貸金業者だったら融資しますか?私だったら貸しませんね。
2週間くらいに前に、(私の大嫌いな)毎日やっている某ニュース番組の特集で、某中小アパレル卸業者が貸し渋りで困っているとやってました。社長曰く、『銀行は困ったときに助けてくれないんですよ。毎年継続していた手形貸付を今年は継続してもらえなかった。黒字を出しているのにおかしな話ですよね。。。』私はその会社の決算書を拝見したわけではないので詳しく分かりませんが、社長の話から類推するに、短期運転資金(1年)を無担保かつ約定返済なしで借り続けていたのでしょう。取引銀行に対し、1年後満期の借入手形を毎年振り出していたのでしょうが、おそらく随分前から転がし続けたんじゃないでしょうか?前述の部分と若干重なりますが、1年手形をロールさせた時点で、この借入は実質的に長期運転資金です。これを約定返済出来ないという事であれば、これは赤字運転資金なのです。取引銀行も突然、”継続不可”を打診してきたのではなく、それまでに何度も、”担保追加要請”、”(少額でも構わないので)約定返済付与要請”を実施してきたはずです。それが出来なかったから、継続中止の申し入れになったと思うのですが、実際どうだったのでしょうか?
弱者にフォーカスすれば視聴率は稼げますが、これは本質をねじ負けているだけでなく、景気不安を煽っているわけです。昔から”景気”の”気”は”気分”の”気”と言いますが、世間のムードとかって大切なんですよね。こういった報道で倒産寸前の事業者が、『(本業悪化が本来要因なのに)貸し渋りで潰れそうだ!』と合唱連呼すれば、地元の政治家が動きます。最終的には国政も動かす大きな流れが出来るでしょう。国が動いて、保証協会枠の拡充でもなんでもやればいいじゃないですか?10年前にそれやって良かったですか?中小企業は救われました。信用創造機能を助けました。政策としては大正解!でも保証協会の焦げ付き具合はどうなってますか?火の車ですよね。銀行をけしかけるのはいいけど、それで損した分は誰が責任とるのですか?
少なくとも、この手の報道に腹を立ててる銀行マンは多数いるはずです。

エドハルミ

昨日は”かみさん感謝DAY”につき、私が娘のお守りをしてました。
お昼に実家に突撃し、ジジババに娘をGIVEN。私はタダメシを頂戴しながら、居間でゴロゴロ→知らぬ間に昼寝。14時ごろ娘に起こされて、皆でおやつを食べ、今度は近所のゴルフ練習所に単独出撃!100球ほど発狂して、1時間後に帰宅すると、娘曰く『パパ、帰ろ』。うちの娘は私に似て、落ち着きが無い、同じ場所に留まれないのである。そして16時頃実家を出て、自宅に帰還。普通これで終わりですよね、、、しかし、近所の大学の学園祭に娘の大好きなエドハルミが来るという。。。親として”コレは見せてやらなければイカン(と言うか、オレも見たい)”という事で、再度出撃!出演時刻より少し送れて到着したのですが、野外ホールのステージにエドハルミ発見!娘の歓声を期待して行ったのですが、残念ながら無反応。。。小さすぎて、良く分からないみたい。パパ的には”お~、やっぱスタイルいいな~。でもつまんねぇな~”と、堪能。。娘はなんのサプライズもなく、学園内を縦横無尽に走り回っておりました。おまけに、、、学園祭特有の出店があって、売子のお姉ちゃんたちが娘に『カワイイ~』とか声かけてくれるもんだから、自分に言われてるわけじゃないのに、なんか嬉しくなっちゃったりなんかして、、、オホホホ。典型的なオッサンです(恥)
20時にようやくカミサンと合流して、デニーズでご飯食べて帰還。嗚呼疲れた。。。それもこれも、来週末予定している”1泊2日ゴルフ旅行”のため。所謂”家庭ヘッジ”というヤツですな。

総悲観

確か、2003年4月28日、バブル崩壊後の最安値7603.76をつけた日の晩、どこぞのストラテジストだか、アナリストが、『日経平均は5000円まで下がる可能性がある』とか、ご自身の予想レンジを切り下げていたのを鮮明に記憶しております。
勇気あるレンジ切り下げと思ったのですが、残念ながら相場はその後反発しました。市場参加者が皆同じ方向を向いてしまったところで、トレンドが終了するのはよくある話ですが、今回もそろそろ足並みが揃ってきているように感じます。円独歩高、株安、景気悪化、、、確かに全て正論で、私もそう思っています。しかしマーケットのプライスアクションは、かなり先を織り込んだ水準まで来ています。換金に伴う株売りや円買戻しなどはまだまだ残存しているのかもしれませんが、優良なリスク資産を中長期的に購入していくスタンスの方々には絶好の機会なのではないでしょうか?
と、、、自己正当化しておりますが、先週末の大引けで、日本株高配当銘柄投信をナンピン。かみさんは眉間にシワを寄せておりますが、まだまだ買い下がるつもりです。
余談になりますが、、、いつも投信を購入させていただいている銀行窓口の女性が、私が支店に行くと嫌な顔するんです。。。『また、小口の客が来た。。。メンドクサイ』って(笑) もっともこの担当者は大変良く勉強されているのに加え、知的好奇心旺盛な方で、私がお邪魔させていただくたびに色々質問を投げてきます。私は毎回”冷や汗”を書きながら、ご説明をして帰ってくる始末、。私ももっと勉強しないとね。。。

2008年10月24日金曜日

為替は不美人投票ですか、、、

ユーロ爆落↓基本的に円高論者なので、外貨建て資産は持たない方針なのですが、昨年夏にスケベ心でちょっぴりだけ購入した欧米債中心の為替オープン型投信、たっぷり負けてます。
欧州が米国対比で、景気失速を織り込んでいないから、、、とか言われておりますが、本当なんですかね?両方とも景気失速は明らか、残された政策対応余地という意味では、欧州のほうが余力有とみているのですが、、そりゃ、各国対応にバラつきがあったりして足並みが揃っていないのは否めませんが、米国の実質公債比率なんか考えると、そっちの方が深刻だともうんだけどな。そろそろR&Iが米国ソブリン格下げとかやらないですかね?面白半分でなく、本気でおかしいと思ってるのですよ。なんて言ってるそばから米債がブリブリ買われてきているので、昨晩なんかは思考停止状態だったんですけどね。
で、、、やっぱり日本株は比較優位ですね。昨日の寄り付きは欧米株下落に連れて下がりましたが、引けにかけて下落幅の半分以上を取り戻しました。Reitにいたっては優良銘柄主体に上伸。再三申し上げている通り、そんなに必要でもないのに追加景気対策なんかを真水5兆円規模くらいでやってくれるらしいので、短期的には売れませんよ。日本株&Reitは2回目の買い出動を狙ったのですが、ケチって買えずでした。散々こき下ろしている割に、自分の事になると意気地のない駄目な私です。

2008年10月22日水曜日

オフィス街のアイリッシュパブで小耳に挟んだこと、、、

先日知人と軽く飲みに行きまして、色々ご相談にのってもらっていたのですが、、、(←と言っても、最近は一時期の深刻さは影を潜め、もうどうにでもなれ!と開き直っておりますが、、、)、そこで小耳に挟んだオモロイ話、、、
隣の席に5人組のOLが来まして、男の話で盛り上がってたんです。風貌は日系商社の秘書課にいそうな雰囲気で、年のころは20代中盤~後半という感じでしょうか?確かにオジサン日本代表を自負する私の目線では皆平均点以上!でも話してる内容は酷かったな~、、、まるで水商売。さわりをご紹介しますと、秘書1『リーマンショックで、最近外資の誘い少なくない?』秘書2『モルスタとかも三菱に買収されて、全然駄目みたい。○○君も全然連絡ないし。』秘書3『もう、外資は駄目でしょ。これからは日系のメディア系がいいよ』などなど、、、ウン、ウン、、、言っていることは全て正解。でもね、あんたらを誘っていた○○君とかがどんだけ偉かったか知らんけどね、あんたらに駄目だしされるために俺たちは頑張ってたんじゃねぇよ。なんとでも言いやがれ。チクショウ。

チキンラーメンロング

最近”読書”が仕事になっている私にもっとも記憶に残った本は、故・安藤百福氏の『魔法のラーメン発明物語ー私の履歴書ー』でした。ご存知の通り、以前日経新聞の『私の履歴書』に掲載された日清食品創業者の本です。
極端な私は、最近の金融市場の崩壊を受け、(確率の低い最悪シナリオとして)市場資本主義が崩壊し”共産主義的社会”や”物々交換が主体となる原始社会”到来などを考えてしまうのです。そんな話をある(これまた極端な発想の)方にしてみたところ、『オレは、ほとんどの資産がオイルやレアメタルだったけど、最近砂糖に切り替えたよ。』との事。そうなんですよ、金融産業が崩壊して大恐慌がくれば、通貨価値下落とともに、食料のハイパーインフレなんかが懸念されるわけです。コモディティー系の投資経験のない私は、なんとなく二の足を踏んでしまうのですが、万が一に備えて保存食を備蓄したほうがいいかな~、、、と。そこで閃いたのが袋入りチキンラーメン大量買い!軽いし、かさばらないし、安いし。ということで、週末かみさんに交渉してみようかと、、、ヘッジツールとして”チキンラーメンロング絶賛推奨”
しかし、長谷川京子結婚ですか、、、大ファンだったのに。大々ショックです。 やるき:27点

2008年10月21日火曜日

市場の評価

G7財務省会合から10日ほど経過し、金融市場は徐々に落ち着きを取り戻している。各国の公的サポートが予想以上の速度で進んでいることが、パニック的なリクイデーションに歯止めをかけているのだと思う。当面は実体経済の悪化度合いを見極める時間帯と思われるが、G7以降発表されている経済指標や企業業績が悪いものばかりであるにも関わらず、株式市場は下げ渋る展開となっている。これは投げ一巡感に加え、公的サポート強化に伴うリスクプレミアムの縮小が寄与しているものと見ている。実際、短期金融市場の調達コストは低下傾向となっており、今後高格付け銘柄主体にクレジットカーブがスティープニングしていく展開が予想される。
本日はJ-Reitが爆騰!再び簿価を回復です(笑

2008年10月20日月曜日

メディア

破綻以降の1ヶ月間、とにかくうんざりしたのはメディアのいい加減な報道。とくに酷かったのは、平日毎晩やってるニュース(どれとは言いませんが、、、)。メディアを鵜呑みにする視聴者は多数いるのですから、キャスター(少なくとも製作者)はもう少し勉強するべきですね。最近笑えた報道をいくつか、、、
①原油高騰過程で→『家計に深刻な打撃』 原油急落→『世界経済の失速』 お前らの仕事は煽るだけか? ②リーマンショック→『経営者はヒトの金でギャンブルをやっていたわけですから、とんでもない話です』 ヒトの金が何をさしているのか分かりませんが、、、銀行と勘違いしてるのではないか? ③大和生命破綻→『世界的な金融危機が、とうとう国内生保破綻にまで発展しました』 あのぉ、規模をよく考えてください。それとバランスシートをちょっと見れば『普通の生保の運用ではない』という事はすぐに分かるはずです。おまけに、同社の運用手法を勘案すれば”世界金融危機の犠牲者という報道よりも、投機的運用に対する批判が先行されるべき”。
挙げたら切りはないのですが、全て”リーマンショック”という単語で済ませてしまうのは問題です。最近町を歩いていて、一日に一度は”リーマンショック”という単語を耳にします。しかも、金融、経済には疎い感じの方々からも。。。こういう方々が金融、経済に目を向け始めたことは大変いい事ですが、メディアが間違った情報を与えてしまうのは大問題です。
私は10年前、ディーラーになったとき上司にこう言われました。『メディアを信じてはいけない。ニュースも新聞も、、、目の前に転がっている、①金融市場の値動き、②政治家、中央銀行、要人などの発言、③経済データ、これらを自分で分析し、考えるクセをつけろ。』当時の私には”メディアは常に正しい”という先入観がありましたが、10年経って”メディアも私も間違える”と考えられるようにはなりました。次の10年はどうなるのでしょうか?

2008年10月18日土曜日

すいません、、、

今週体調を崩しており、昨日コメントできませんでした。おまけにさっきの乱暴なコメント、ご覧の通り荒れております、、、オホホホ。来月自分がどこで、何をやってるのか?、、、精神的(経済的?)不安定と体調急落で、考えていたことが爆発してしまいました。というか、、、『独り言』の原点はこれだったんですけどね(笑 
明日は倒産前日以来の久々のゴルフ!楽しみです。(ゴルフだけはどんなに体調が悪くても行くんですよ・笑)

原油

少なくとも昨年から『独り言』をお読みの方々にはご理解いただけると思うのですが、やはり下がりましたね”原油”。下がると言い続けた理由は①コモディティー高は欧米投資銀行(特にあの米系証券)が煽るだけ煽ったやらせ相場であったこと。②(その甲斐あって、)それまで原油市場に参加していなかった投資家(年金&リアルマネー)やトレンドフォロー型ヘッジファンドが買い参入。明らかに投機的買いで急騰する相場に米国政府は静観。この2点が何を意味するかと言うと、、、投資銀行はこの20年、様々な新商品を開発してミニバブルを創造してきた。一つのバブルが終わると、相場の頂上で自己玉を売却(=利益確定)し次のバブルを作る。不動産およびローン系の証券化商品は過去に創造したバブルの中でも最高傑作だったと言っていい。そして創造側の投資銀行も自分達で煽っておきながら、”このバブルはまだ続く”と過信しポジションを膨らませてしまった。しかし、昨年中盤から不動産価格下落が始まり慌てふためく投資銀行、、、『まだ自己玉は売却(=利益確定)出来てないのに、、、次のバブルを作ってとりあえず時間稼ぎしないと。。。』排出権取引など新商品もあったが、まだまだ市場が未整備だったため、目をつけたのが原油だった。

そもそも、原油取引は結構不透明で、15兆円程度の市場規模しかないWTI価格を基準に産油国から購入、、、っておかしいに決まってるでしょ。このたかだか15兆円しかない先物市場に原油とは全然関係ない、HFとかが大挙飛来して急騰してたんですから。おまけにロンドンのある先物ブローカーが、取引所でもないのにWTIと連動する先物私設市場を形成していて、もっと小さな金額でWTIと裁定させているのだから驚き。簡単に言えば、相場を吊り上げたい人が、ロンドン時間に市場規模の小さな私設市場で、仕掛け的な買いを入れて相場を上昇させる→米国WTIはロンドン私設市場と同値でOPENし、ショートカバーを巻き込んで上昇。こんなリズムを繰り返していたわけです。こんな単純なゲームを米国は放置、容認、黙認?していたわけです。現に、今年の冬くらいだったでしょうか?下院議員からロンドンの(相場操縦の疑いのある)私設市場閉鎖を求める提案があったことを米政府は棄却していた模様。では何故容認していたのか?

答えは簡単、①産油国を儲けさせることで、サブプライムでどうにもならなくなっていた、米金融システムへのオイルマネー投入を約束。所謂バーター取引。②当然本件はドル一極集中であった、グローバルなパワーバランスを多極化へと導くものと思われるが、チェイニー副大統領がそれを先導。②については確信をもてないので、あまり突っ込まないでください(笑 このシナリオだとすれば、11月の大統領選前までには『原油が60~70ドルまで下がる』と言っていた説明がつくと思いません?

長々と書きましたが、原油上昇ストラテジーを煽った米系証券、アンタ達は立派だよ。日本の投資家さん達が真顔で言ってたもん、『原油は200ドルまで上がる。調べれば調べるほど真実味が増してくる』。当然調査資料を提供していたのは、証券会社側と思うのですが、、、そういえば200ドルまで行くとか言ってましたが、先週地味に目標水準を110ドルくらいまで切り下げてましたね。煽るときは派手で、引くときは地味に、、、そういう商売根性直してくれないかね。同業者として同じように見られたくないのでね。

畜生、、、のってきたぞ。そもそもなだ~。一物二価がまかり通るようなプロダクトをそんなに信用していいのか?原油取引は不透明と書いたけど、WTI価格で取引しているのは旧西側諸国が大半で、東側の小国なんかは1バレル25ドルくらいで輸入しているなんて話も聞く。200ドルなんかになると、プラント開発コスト面で不採算と思われていた未開発の油田開発なんかも始まって、そんなレベルが維持されるとは思わないのだけどね~。妙に需給不安を煽って、相場を吊り上げたアンタらSECに自首すべきだね。もう銀行業態になったから関係ないって?もっとも、米国政府とアコードがあったと見るのが正しいのかも。だとしたら、ここに書いたことは全てただの遠吠えだがね。。。とにかく投資家、消費者は自分の目を信じて、情報やメディアに踊らされてはいけないという事です。

2008年10月16日木曜日

サッカーW杯アジア最終予選

2010年サッカーW杯アジア最終予選 日本VSウズベキスタンが埼玉スタジアムで開催された。岡田JAPAN発足後最高となる55000人の観客が押し寄せ、予想以上の注目度に感心、、、しかし試合ははっきり言って感心できませんな(怒) オフィス街のスポーツバーで知人と観戦していたのですが、後半は応援というよりも野次になっていた、、、ただの酔っ払いオヤジ日本代表です。結果はご存知の通り格下相手に痛恨のドロー(1vs1)。それでは恒例ですので、Blogでもいくぞっ↓
国歌斉唱率=90%。これはひとえに和田あき子効果か? イケメンズ:玉田&阿部&内田 おいっ、巻隊長はどこ行った?玉田は点とったからエステ行って良し。 (新登場!)ジミーズ:興絽&岡崎&駒野 活躍しても話題にならないアナタ達に僕は期待しています。 闘莉王:よく前後に走ってた。後半のFW化は素敵!せめてお前がもう一人いたら、、、と思ってしまう。しかし、前半クリアミスからの失点はいただけない。FWとしての評価8.5 DFとしての評価 6.0 中澤:セットプレーで闘莉王との連携が光った。守備も再三日本のピンチを堅守した。しかし、後半23分、岡崎のヘッディングシュートも背中でセーブ、、、どっちの見方やねん、、、 阿部&稲本:ボール触った? 玉田:久々にいい動き!得点は大久保との合作。ミドルシュートを何本か撃ってたけど、そういうキャラじゃないでしょ。 (デーモン)大久保閣下:玉田へのアシストはシュートの撃ち損ないでは?前半惜しいのがあったね~、もうちょっと頭が大きければ触れたのに。 内田:スピードを活かして右サイドを切り裂いたのは立派。でもね、、、先制直後の相手右ゴール前でのチャンス、何故香川にパス?しかもオフサイド、何故撃たない?お前もイケメンズ加入か? 岡崎:全盛期の”ゴン”という事前報道もありましたが、ちょっと目立たなかったな~。後半22分、俊輔のクロスをヘディングで合わせ損ない、空中で仰け反る様はまるで、、、”ビームライフルで頭を吹っ飛ばされた量産型ザク”。俺は一発でファンになってしまった。
現有勢力での完成形に近くなっているような気がするのは私だけ?これに松井が戻ってきて、俊輔&遠藤&松井がクルクル回転したら、結構面白いですよね。FWは玉田と闘莉王の組み合わせが一番だな。DFは中澤、駒野、阿部でいいんじゃない? とにかく不満は沢山ありますが、ガンバレ日本!

2008年10月15日水曜日

昨晩のNY株式市場

公的資金注入策が欧米で具体化してきたことに伴い、金融株は連騰。10日のリーマンCDS精算会を無事終了し、資金決済も問題なく通過したように見えることから、過度のリスク回避姿勢が弱まっているようにも感じる。もっとも、企業業績悪化懸念からその他事業法人株は下落し、指数全体は冴えない展開。先般コメントの通り、今後は川下(実体経済)を丹念に検証する時間帯に突入か、、、
もっとも、日本については、そもそも金融システム不安の薄い中、欧米に歩調を合わせる形で過剰ともいえる対策の数々が打ち出されており、欧米対比では(株式市場の)下方硬直性が強くなっていると考えて良いのではないでしょうか?特に、川下の資金不足感も欧米対比では弱く、銀行の貸し出し姿勢も不動産業態向けは厳しいものの、それ以外はそれほど厳しくないものと思われる。そこに公的サポートが入るのですから、高配当銘柄主体に押し目買い、、、と自分で自分のアセットを励ましておりますが、、、先週水曜日に購入したReit&日本株投信は本日ようやく簿価回復(涙)

日銀市場安定策

昨晩、日銀が異例の緊急政策決定会合及び通常会合を開催し、流動性供給策の拡充と国債(レポ)市場流動性強化、CP,ABCP担保オペ増加、日銀保有株式売却の一時停止などを決定した。とりわけ、各国中央銀行と強調した、固定金利でのドル資金の無制限供給(有担保)は効果覿面で、インターバンク市場のドル短期レートはグローバルに急低下している。市場の一部には主要中央銀行の一連の緩和策について、『市場資本主義から社会主義へのシフト』というご意見もあります。当局が市場の価格(レート)を決めている時点で、市場資本主義の原理から外れている。しかし、市場資本主義の成れの果てとして、①証券化商品②デリバティブ&レバレッジ③格付け神話、が三位一体となって発生した今回の金融バブル。行過ぎ過ぎた市場資本主義を巻き戻すきっかけに、社会主義的政策がとられるのは止む無し。逆に言わせていただきたい、今回主要先進国が採用した政策以外に考えうる処方箋はあるのか?時間を戻す以外、私には妙案は浮かびませんが、、、心情的な問題として、過去5~10年間、欧米金融機関従業員が享受した給料を返せ、、とかは言いたくなりますけどね。

2008年10月14日火曜日

お祭り!-Too Big To Fail-

-Too Big To Fail-『大きすぎて潰せない』 日本の金融システム不安時に海外から揶揄された政策が今世界中で実施されている。金融工学の進展に伴い、当時に比べると複雑化(=システム自体が破綻したのだから決して”高度化”したと言ってはいけない)した市場に対し、各国が出した処方箋は、日本のそれを上回るドラスティックな内容であった。G7の合意を踏まえ、各国政府、財務省、中央銀行がとった施策は、公的資金注入、(欧州では)銀行間取引保証、ドル供給上限撤廃などなど、、、過剰かつ過保護な政策。資本の足りない金融機関に公的資金が入り、銀行間取引がリスクフリーになれば、資金の流れが円滑になり、ボラティリティー低下に伴い金融市場は安定化するだろう。欧州内での銀行間取引保証は来年末までとのことではあるが、それまでが所謂『集中治療期間』という位置づけなのでしょう。個人的には、ここまで過保護にすると、集中治療期間終盤のクレジットプレミアム過小評価に伴う反動の方が怖くなってしまいますが、、、もっとも今回の対応で、川上の火事は”(かなり強引な作業ではあったが)ほぼ沈火した”という見方をしている。今後注目すべきは、川下への放水活動ペースVS川下の火事の拡大ペース。前者が上回れば、実態経済のボトムアウトに伴い、グローバルラウンドボトム形成。後者が上回れば放水量増加に伴い、国庫負担の増大で、主要先進国の信認低下。場合によってはドルの大暴落などが発生する可能性もあり。
自己防衛策としては、”欧米の金融機関は何があっても潰さない!”と宣言されたわけで、金融銘柄のロングはCallオプションの買いのようなもの。急反発してはいるが、まだまだ割安圏という見方をしているのですが、いかがなもんでしょうか?

2008年10月13日月曜日

ブランディング

母校でブランディングに関する講演を聞いてきた。ご高齢のOB、OGも多数含まれていたため、一般論に終始する内容ではあったが、予想外に各方面で諸先輩方がご活躍されているのを知って驚いている。
企業活動としてブランド戦略が意識され始めたのは、20~30年くらい前からでしょうか?最初はファッション業界からだったように思いますが、その中でも業界をリードし続ける存在は伊勢丹だったように思います。最近では金融~製造業にいたるまでブランディングを重要視する企業が増えていますが、ここで重要なことはブランディングの意味。ブランディングとは、原義では「烙印を入れること」で、欧米で仔牛の識別用に焼印をいれるのは有名な話。
それが昨今では、経営・販売上の戦略として,ブランド構築、会社・商品・サービスなどについて,他と明確に差別化できるイメージを築く事として汎用されている。私が大切に思っていることは、企業戦略として使用されるBrandingは原義の『烙印を入れること』となってはいけない、という事です。企業イメージが固定化されることは、繁栄を望まない企業にとっては悪くないと思うのですが、株主、社員のために繁栄を目指す企業にとって、必要なBrandとは創造的発展、変化の出来る組織哲学であるように思えるからです。そのことを、オシム前サッカー日本代表監督は、『考えながら走るサッカー』と非常に分かりやすく表現しました。伊勢丹が百貨店業界をリードし続ける力は、『次のトレンドを見つける、作る、楽しむ』そんなブランドイメージを作り上げたところにあるのではないでしょうか?
本業から離れましたが、金融業界はここ数年間、レバレッジ経営のもと、大切な信頼構築をおろそかにしたように思います。多くの経営者はこう考えました、『他社よりも儲けること=自社ブランドの確立』。そして、多くの従業員が勘違いしました、『儲ける社員=会社の役に立つ社員』。そして経営者もこの考え方を高額給与で励行してしまった。それを外から見ていた株主、お客様はどう考えるでしょうか?大方は『私利私欲に走り、リスクを取り過ぎた挙句、大損失、、、そんな会社に税金を投入して救済するなんてナンセンス』、普通はこう考えますよね。まずは原点に返って、株主、お客様に対し”信頼回復”を主眼に置いた、イメージ戦略をすすめるべき時期なのではないでしょうか?

2008年10月11日土曜日

G7財務相・中央銀行総裁会議

11日NY引け後に閉幕したG7会合の内容は及第点はクリアした形となった。『現下の状況は緊急かつ例外的な行動が必要』と言及しており、不測の事態に早急な公的対応が実施できる素地は出来上がったと見ていい。これにより、先週1週間みられたようなスパイラル的な下げは当面回避されると見ている。しかし、資本注入や資金調達のサポート、マクロ経済対策などなど、個別の政策は各国の判断にゆだねられており、手続きが遅れたり、中途半端な対応と見れば市場は再び牙をむく形となろう。既に信用創造機能は川下にも波及し始めており、対策は早ければ早いほど効果的。逆に遅れれば必要な公的資金も増加する。週明け、日本休日の欧米政府の対応に注目が集まる。
個人的には、来週もJ-REIT,高配当投信を買い下がりの方針。

乱高下継続

10日の東京市場は前日の流れを継続し、乱高下の末、株安、REIT安、債券安、、、みんなパニックで、運用資産はとりあえず現金化(一部は追加証拠金発生に伴う換金売りなんかも含まれるのでしょうね)。寄り付き前に破綻が発表された大和生命。バランスシートを拝見するに、銀行で言えば小規模の信用金庫レベルで、運用スタイルもクレジット物に傾斜していることから、『次はどこの生保だ?』というのは乱暴な議論。。。もっとも日経の下落が予想以上であり、現在の簿価対比で見れば、大方が”含み損”の状況。苦しいのは同じです。会社がこんな状況で、市場に直接アクセスできないのは残念ですが、PRDCや日経リンク債絡みのヘッジトレード、アンワインドトレードで超長期スワップに異常なレシーブニーズが目立っている。既に日本国債30年よりも、スワップ30年のほうが60bp(=0.6%)くらい金利が低い状態(調達コストと6ヶ月Libor考えたら尚更ひどい水準ですが、ここでは割愛)。物価連動債なんかも異常な水準まで売られている、、、普通に考えれば、この水準でポジションをとって、暫らく寝てれば(=長くても金融危機が終焉するまで)儲かるはず!そんなプロダクトがあちこちに落ちているのに、誰もポジションを取らない。というか、、、既にやられてて取れないという表現が正しいですね。本来市場の歪みを修正するプレーヤー(ヘッジファンドやディーラー)が、一網打尽にされちゃったわけです。自分がやってたら、とっくに退場させられてるんだろうな。
ちなみに、、、予想通りでしたが、お守りの効果はまったくなく。水曜日に購入した日本株、J-Reit投信は大炎上中です。来週も購入方針ですが。。

2008年10月9日木曜日

お守り

会社倒産、投資資産目減り、追加投資失敗、転職活動難航、、、あまりにもつきがないので、お守りを買いました。数年前から通っている、銀座の水晶の店なんですけど、なんか愛称が良くて。。。本日はお店の人に進められて、アマゾナイトのブレスレットを作りました。この石は『凶を吉にする大逆転の石』とのことで、今の私にぴったり!
さ~、明日からいい事あるでしょ、とシンプル日本代表の私です。

ポールソン米財務長官

昨晩のNYクローズ後、ポールソンがようやく公的資金注入に言及した。しかも先日成立した金融安定化法で用意した約70兆円の資金を活用しての言及であったため、即効性という意味でも期待できる。ここ1週間で、金融安定化法案成立、英国公的資金注入、FRBCP買い入れ、世界協調利下げ、米国公的資金投入容認、期待されていた施策が矢継ぎ早に投入されている。それだけ、金融市場の混乱が加速しているという事の裏返しなのでしょう。効果的な施策が打たれているにも関わらずリスク資産価格が下げ止まらないのは、英国、米国ともに公的資金の投入方法がまだ決まっていないからなのだと思います。日本のときは誰が先に手を上げるかに注目が集まりました。当然最初に手を挙げる銀行は緊張しますよね。手を挙げることにより市場から”やっぱりあの銀行は過小資本だったんだ”と思われかねないですから、、、最終的に、最優良行が率先して手を挙げることにより、その他の銀行が公的資金を申請するという道を辿りました。今回も同じようなケースになるか、当局による一斉強制注入というのが混乱がなくていいんですけどね。
しかし、日本株、、、後場は結構調子良かったのですが、大引けで急落しました。個人の投信売り(=オペレーションは大抵大引けになります)が大量に来てるんだろうな。。。J-REITも購入したそばから、国内初のREIT破綻発生(涙
いや~、駄目なときは何やっても駄目だ。

世界協調利下げ

米国、英国、欧州、スイス、カナダ、スウェーデンが協調利下げを実施した。これに中国も加わり、金融市場の混乱を立て直そうという世界レベルでの動きが始まった。残念ながら、今回のような信用創造機能の低下に対し、利下げはそれほど有効ではないが、過去例を見ない主要先進国の協調行動は一定の評価をしていいと思う。もっとも、何度も言うようで恐縮ですが、現在の局面でもっとも大切なのは、無担保資金(資本)の投下。そして昨晩のFRBのような、非伝統的資産の買取スキームの確立です。日本の復興局面がそうであったように、このような局面で政府は、戦略的に”実弾”を分散投下するもの。市場に出尽くし感を見せたら、その時は資本主義、自由主義の終焉を迎えるかもしれません。効率的、効果的な協調行動が引き続き望まれます。

2008年10月8日水曜日

英国公的資金注入へ

昨晩、間違った表現を使っておりました。お詫びして訂正させていただきます。FRBのCP買いオペについて”無担保資金の供給”という表現をつかいましたが、これは当然誤りで、実際は(FRBにとっては)非伝統的資産の買取による信用緩和です。
そして本日はついに、本格的な無担保資金(資本)供給が英国で決定されました。今後、その他欧州や米国も追随する可能性があります。当然、財政は悪化しますので、日本と同じように、ソブリン格付け(国の格付け)に低下バイアスがかかります。その際に通貨安、自国債安などが伴う可能性があるので、そことも両天秤という形になるかもしれませんが、財政状態は日本ほど悪い状態からスタートしていないので、個人的には大いに評価出来る政策と見ております。

宣言どおり、、、

本日の大引けで、日本高配当銘柄投信とJーREIT投信を購入しました。前者はいわずもがな、ブルーチップ中心、後者も商業物件中心の安定したファンドです。しかし、本日、、、日本株式市場は総崩れで、各指数とも軒並み10%安。そして東証REIT指数も同様、、、さて、今晩V字回復なるか???10年前の日本同様、ラウンドボトムなんですかね?
今日銀行で聞いたことがちょっとサプライズでした。窓口担当者『本日だけで、多数のお客様から株、REIT投信の解約およびそのご相談を受けました。』との事。まさに狼狽売りというところなのでしょうが、、、どういう位置づけで買っていたのでしょうか?アセットアロケーションを考えて、分散投資した結果ならば、損失確定の売りはせずに、全資産に対するシェアが評価減に伴って減少した分を、買い増で埋めるべきだと思うのですけどね。もっともそのタイミングが今日だとは言いませんが、、、ちなみに私のアロケーションは現金3:国内債4:Reit投信1:株式投信1:保険0.5:外貨資産0.5のウェートです。残念ながらReitと株が評価負けしたので、その分少し購入した形です。

ありがとうございます

いろんな人に助けてもらって、ここまで来れました。正直、マネーマーケットで生き抜いていけるほど、数学強くないです。ましてや、英語なんて今でも喋れません。それでも、何故か、いつも誰かに支えてもらえました。僕は運がいいのだと思います。今日も大先輩方と飲ませていただき励ましてもらいました。結局今でも、しがみついているのです。だからこそ、これからは自分がしてもらっているように、若い人たちにチャンスを与えられる人間になりたいと思います。
酔っているついでで言わせていただきますが、『リーマンブラザーズという会社があったことを絶対に忘れないでください。』

バーナンキは立派だ!

昨日コメントさせていただいた、今必要とされる政策=FRBによる無担保資金供給が始まった。日銀の場合はCP→ABCP→銀行CP→株(うる覚えでスイマセン、、、)だったように記憶しているが、最終的なリスクテイカーとして、政府及び中央銀行が出てきたことは大いに評価できる。日本の場合、政策に対する評価がなにぶん初めてだったもんで、ラウンドボトムを形成する形となったが、その教訓を踏まえると、これをきっかけにV字回復になるのかもしれない。明日は株かREITの投信を買おう。今までうまくいった試しはないが、、、

2008年10月7日火曜日

年初の『独り言』

今年の年頭にこんな『独り言』を配信しておりました。残念ながら、タイミングが後ずれしてます、、、一番の反省点は①マグニチュード(今回で言えば金融機関の損失処理必要額)の計測が甘かったこと、(①に附随して)②オイルマネーなどリアル筋の資本投入が足りなかったこと、です。

『そして恒例の新年大胆予想。本年の相場は、年初~年央:サブプライム問題が実体経済に波及していく形でグローバルに失速。原油高などが更に足を引っ張る形でスタグフレーションの様相。基本的にドル安、グローバル株安-債券高。もっともインフレについては景気失速に伴い沈静化のパスを通るとものと考えております。年央~年末:USのサブプライムに起因する問題については、引き続き尾を引くものの、制度対応やリスクマネーの資本投入などの効果が出始め、金融市場が回復し始める。そこで悲観的に織り込みすぎたドル安、グローバル株安-債券高が巻き戻し(その過程で米VSその他のデカップリングが顕在化)。。。こんな初夢を見ております。』

就職活動もせずに、呑気に買い物

破綻以降、清算業務&顧客対応、ライブ(←恥ずかしいのですが下手なバンドをやってます)、就職活動と、、、正直なところ、家族ほったらかしでした。かみさんは(我が家の将来を)心配してますが、家族サービスゼロっていうのは、別問題らしく、御殿場のアウトレットに連れて行けとの命令で、土曜日家族で出撃!そもそも夫婦共に、御殿場アウトレットが好きで、半年に1度は出撃し、衣料品の年間総消費量の8割をここの買い物で済ませております。おまけに、このアウトレットはミニ遊園地や子供広場が併設されており、家族連れにとっては大助かり。私も、かみさんを3時間ほど放し飼い、もとい、フリーショッピングさせている間、遊園地で大いに楽しませてもらいました。結局閉店間際までお邪魔させていただき、安物を抱えきれないほど購入!帰り道、かみさんから粋な一言、、、『倒産した会社の社員の行動じゃないね』って、、、お前が買ったんだろう(怒) 念の為、、うちのかみさんはもの凄い倹約家で、当方は正反対の浪費家なんですけどね。

やっぱり、おかしくねぇか?

日本の金融システム不安時、米国からうけた仕打ち、もとい要請は、①不透明な銀行決算の早期開示、②財務内容悪化に対し、フォワードルッキングな格下げ、③過小資本に対し、早急な公的資金注入を強要、④日銀には非伝統的金融政策(インフレターゲット、株買いオペなど)を強要、と大きなお世話をつきつけられました。おまけに、悪名高き瑕疵担保特約付のリップルウッドによる長銀買収。いったいいくらの国富を謙譲したんだろう、、、(もっともバブル期に日本も米国企業を多数買収しており、国民感情的にはどっちも、どっち、、、でも日本は逃げ遅れてディールは失敗してるわけですが)。脱線しました、、、そして、現在の欧米は①金融機関決算は以前よりも透明ではあるものの、時価凍結とか筋の悪いことを言い始めている、②財務内容の悪化に対し、バックワードルッキングの格下げ(=ほとんどレーティングは下がっていない)、③公的資金注入に後手後手、④FRBは流動性供給を実施しているものの、非伝統的手法はせいぜいモーゲージの担保化まで。10年前の日本とはマグニチュードが違う、というのはもっともですが、ちょっと都合が良すぎるんじゃないかい?というのが正直な意見。日本では困った政治家さん達が必要も無いのに補正予算を組んでくれて、更に追加景気対策とか言い出してますからね。選挙対策もあるのでしょうが、、、短期的に日本株の比較優位は変わらないというところでしょうか?

2008年10月6日月曜日

欧米プレミアム

10年前は邦銀の外貨調達が困窮し、インターバンクをはじめとした調達市場で、邦銀に対する超過利息を求める時代がありました。それこそ、、、公定歩合0.50%の時代に外銀が0.60%で3ヶ月物を調達する中、都銀が2.00%近辺で調達するなんていうのもザラです。ネーム(個別金融機関)によって調達レートもバラバラだったのですが、外資系金融機関の調達レートと邦銀の調達レートの差や、Libor(ロンドンでの最優良行向け貸出しレート)とTibor(東京での最優良行向け貸出しレート)の差を総称して"ジャパンプレミアム"と呼んでおりました。そして今回発生しているのが"欧米プレミアム"。欧米金融機関の破綻ラッシュで、市場は疑心暗鬼になっており、各金融機関は手元流動性を厚めに確保すること躍起になっています。短期金融市場は、様々な形態であることから、通常であれば資金偏在によって発生する金利差は、裁定プレーヤーが"低い金利で調達して、高い金利で運用する"というトレードを実施することにより、このようなプレミアムは解消されるわけですが、極度のリスク回避からこのような裁定トレードを手控えさせる形�となり、このような状況に陥っております。主要中央銀行の連日の資金供給により、市場には資金がだぶついているように見えますが、結局はBadネームに無担保で資金を供給するプレーヤー(含む政府、中央銀行)が現れないと、このような目詰まりは解消されない。それが長期資金、資本性資金であれば、なお好都合なのでしょうが、資本調達環境の悪化から米系金融機関が潰れたりしているのは皆様よくご存知の通りでして、問題の根は深い。中央銀行→市中金融機関→民間企業&個人、という資金の流れを考えると、この状況下で中央銀行→市中金融機関への資金(資本)の融通をすべきは政府、中央銀行、市中金融機関→民間企業&個人への資金を融通もしくは補助すべきは政府という事になるのでしょうか。日本の信用保証協会枠の拡大などは、この後者にあたるわけですが、米国金融安定化法案に川下の政策が盛り込まれなかったのは個人的には残念。川上の目詰まり解消に、無担保資金供給がなければ、川下への水の流れは緩やかな増加に留まり、その増加が川下の火災を沈下される量に満たなければ、残念ながら川下は砂漠になってしまう。メディアでは”10年前の日本よりも米国の対応は早い”ともてはやしておりますが、一概にはそう言えないという事です。

『独り言』とは、、、

『独り言』を始めたのは8年くらい前でした。普段は、前段(くだらない世間話)+後段(力のこもったポジショントーク)+想定ポジションの操作方針で構成されていたのですが、こうやって書き始めると、書き方にはちょっと悩みますね、、、少しずつ慣れるしかないか。という事で今回は、前段的位置づけのお話。HNのGreensの由来 : 私を知ってる人はピン!と来ると思うのですが、私の歩いてきた5社中4社のコーポレートカラーがグリーンなんです。そしてその全てが、合併や営業譲渡や吸収や破綻(=時系列なので、すぐに分かると思います)で無くなってしまった。だから、次は絶対に" 緑の会社には行かない! " と心に決めております(笑) まぁ、、、この10年間を振り返ると、原型をとどめている会社のほうが少ないんですけどね・・・

温故知新

邦銀に勤務していた10年ほど前、支店から本店市場部門に異動した。当時の支店のノルマは①優良企業向け貸出増強②不良債権予備軍の保全強化(追加担保取得交渉)③不良債権回収。景気対策の一環として実施された信用保証協会の融資枠拡大なども大いに利用され、その後各地の保証協会(公的保証機関)に大きな焦げつきを残す結果となった。その頃は、貸出総量は減少傾向にあったが、いわゆる付き合い貸金が減少しただけだったように記憶する。少々脱線したが、ここで何が言いたかったかと言うと、非常に重要なのが政府による信用緩和的措置。保証協会の保証枠拡大は、リスクを取れなくなった民間金融機関の穴を埋め、市中企業(特にレーティングの悪化する企業)の資金繰りを補完した。もっともここでは、残すべき企業と、退場すべき企業の選別がされず、景気低迷を長引かせる一因となったことには言及せず、初期対応として極めて有効だったことを評価したい。極論として、速攻性があるのは、日銀が無担保で資金供給すること。しかし(それを実施することによる)中央銀行の信用毀損、モラルハザードなどが懸念され、日銀は信用緩和的措置として非伝統的資産の担保化から買取にまで足を踏み入れていく。。上述のような日銀の信用緩和は、徐々に民間金融機関のリスクアぺタイトを健全なものにしていったわけだが、確かに時間はかかりすぎたように感じる。もっとも、本当に時間がかかりすぎたかは、今回の欧米の金融システム不安の解消の行く末を見極めるまでなんとも言えませんが、、、(もっとも。。。10年以上かかったら、我が家は破綻します)

モラルハザード

倒産した翌日は当然パニックですよ。お客さまはもちろん、社員も顧客対応と自分の将来不安で気が気ではない。しかし対顧業務ではなく、社内のビジネスサポート的な役割の方々は、通常業務がないのでポケ〜としてるだけ。初日の深夜12時に会社を出ると、玄関では会社のノベルティーキャップを被った社員数人酔っぱらって大騒ぎしてました。気持ちは分かるんだけどさ〜、さっさと辞めてくれない?

倒産を想定した会社のストラクチャーはない

当たり前のことですが、倒産前提で作られている会社なんてないですよね。ですから、潰れてしまうと、『母さん、わしのパンツはどこだっけか?』という社員が大勢。自社情報の偏在、責任の偏在&転回(所謂盥回し)、急速なモラルダウン。同じようなシチュエーションを何度も見ているので、大抵の事は笑って許すのですが、モラルダウンの過程で人間性が見えたりして、結構うんざりする場面も、、、たった数週間で金融法務は随分覚えましたよ。そろそろフロント業務を諦めて、そっち方面でのんびり、、、という柄ではないのは、皆さんご存知ですよね(笑

そろり発進!

皆様ご無沙汰しております。また被弾してしまいました。本当は言いたい事が沢山ありまして、『独り言』を配信したかったのですが、ご存知の通り身動きの取れない状態になりまして、、、これで何回目だろう?私の入った会社、組織、チームは大抵潰れる、身売りされる、清算される。次に私を採用しようとしている方々にこれだけは理解していただきたい、『別に私が損してるわけじゃないですから!!!』 とまぁ、こんな事はどうでもいい。それでは参りましょう、『私のポジショントーク、あなたの雑音=独り言』 そろり、発進!です。