2010年2月14日日曜日

ご報告

沈黙を続けてしまい申し訳ありませんでした。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、先日退職させていただきましたことを、遅ればせながら、ご報告させていただきます。自分の中でも、まだ整理のついていないことが多すぎて、軽率に言葉を発したくない状況です。


賛否両論あり、外部から見れば「否」の方が多いという事は、重々承知のうえでの決断です。裏返して言えば、外部から見た『否』の部分が、今でも一番思い悩んでいる部分。

断片的な説明になるかもしれません。それが言い訳に見えてしまうことを覚悟のうえで語らせていただきます。


一言で言えば、「私は、統合後の新組織に馴染めなかった。」 主観的な表現で言ってしまえば、「どうしても許せなかった。」 という事です。

2008年10月に入社し、フローデリバティブをゼロから立ち上げ、2009年7月からはフロー特化型チームを立ち上げました。外部からは、うまく行っているように見えたでしょう。幸い、結果もついてきたのでマネジメント達は喜びました。そして何より嬉しかったのは、一緒に汗をかいて、フローを盛り上げてくれた、セールス&トレーディング&リサーチ、一部の上司という仲間が出来たこと。それが、対内的な唯一の心残りです。

しかし、マネジメント達の多くはフロービジネスのディテールを見ているわけではなく、漠然と「誰かが儲けてくれればそれでいい。」というスタンスに見えました。 加えて、知らぬまに外部採用のマネジメントが増殖し、ビジネスを見ているというよりも、内部で睨み合っている状態。 海外拠点は制御不能に暴走し、マネジメントの迷走を受け、浮き足だつプレーヤーが増加。。。

こうなると、プレーヤーの多くは、自分の収益しか見なくなります。酷いセールスにおいては、トレーダーのリアルプロフィットを無視して、セールスクレジット(みなし収益)のみにフォーカス。こういうステップを踏んで崩壊していく外資系東京支店を、私たちは何度も見てきましたよね。

それだけならまだ我慢できるのですが、順調に育っている私たちのチームを見て、「どうせアイツは、ボーナス保証があるから、、、」、「給料高いんだから、働いて当たり前」 こんな話を、チームの外に出れば、しょっちゅう耳にしました。

私は、勘違いされがちですが、非常に気が小さく、小さな事にクヨクヨしてしまう性格です。あまり言いたくなかったのですが、この際カミングアウトさせていただきます。昨年の9月、精神的な病で倒れました。

当然病気のことは、会社には内緒にしました。お記憶にあるかもしれませんが、昨年の秋、十二指腸潰瘍、、、とコメントしていたのはウソです。本当は、強い精神安定剤を服用しないと、働くことも、電車に乗ることも、眠ることもできない状態だったのです。虚偽のコメントを掲載し、本当に申し訳ありませんでした。

会社のために、チームのために、統合効果創出のために、、前の会社の仲間が次々に辞めていくのを横目に、自分なりに重い十字架を背負って、頑張って、頑張って、頑張って。。。その末に残っていたのは、マネジメントから正しい評価をうけないまま、周囲に罵倒されて、体と精神を壊した自分でした。

組織で働く以上、多少のトラブルは仕方ないと思いますし、以前統合会社で働いたときにそれは理解したつもりです。しかし、働く喜びがまったく見いだせない組織にいる事には、耐えられませんでした。

2月に辞めた意味をご理解いただければ幸いです。私はギャランティーなどありませんし、今年度の賞与も放棄しました。それで、私を罵倒した方々に、少しでもご理解を頂戴できるならば、という思いです。
説明になっているのか、自信はありませんが現在の正直な気持ちを申し上げました。本件は、当方の一方的な見解であり、組織を罵倒している訳ではありません。これが、正しいと思っている組織と、それを許容できなかったイチ雇用者の意見の隔たりであり、言わば『負け犬の遠吠え』です。


次は再び外資系で働きます。どこでも足の引っ張りあいはありますが、会社のために頑張っている人を蔑んだりする人は、いないと思いますし、健全な組織において、そういう存在は消えくのが普通の姿です。それだけで、私は頑張れると思うのです。