2016年7月19日火曜日

RBAレポートで豪ドル軟化(焼け石にお湯)

先ほど公表されたRBAレポートを受けて豪ドルはじり安の展開。ZARJPY上昇の一方で、AUDUSDショートもワークしており、内心ほくそえんでいるものの、先週の株先&OPのヤラレ分からすれば、焼け石にお湯Orz、、、

「どうやら景気が悪いようだ」「どうやら物価が上がらないようだ」というレポートから、早期利下げ観測が台頭している模様ではあるが、つくづく豪ドルは「ヤジロベエ」的な通貨だな~と思う。

乱暴に言えばオーストラリアは、①成熟国(先進国ではない)、②資源国、③中国依存国という位置づけ。今回の通貨下落の主成分は①における評価。よって②や③に該当する他通貨は、今回のプライスアクションと同時には(あまり)反応しない。

これまでにも同様の展開は何度もあった。その際、いつも思うのが「南アフリカが同じような展開になったら、鼻血ぶ~だな、、、」というリスクシナリオである。

皆様ご存じの通り南アフリカは①とは言い難い国である。しかし成熟国、新興国の定義は経済学的にははっきりしているものの、市場参加者による線引き(ボーダーライン)とは別問題だ。

だからグローバルに景気が失速した時、このボーダーラインが下がり、新興上位国が成熟下位国と見做された時、「グローバルな景気低迷を背景に、南アフリカが利下げへ」なんてことになるのを危惧している。

同国の政策金利はリーマンショック直後12%から2012年には5%まで引き下げられ、現在7%となっている。現在は利上げ過程ではあるが、今後の展開には注意が必要なのかもしれない。

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