2014年2月18日火曜日

JAPAN VENTURE AWARDS2014

先日日経ヴェリタスを読んでたら掲題のイベントに遭遇した。「何やらあやしげなAWARDS。どうせいかがわしいIT兄ちゃんとかが髪の毛くりくりしながらやってるんだろう。」とスルーしたのですが、なんとなく気になって見学に行ってみることにした。

場所が六本木ヒルズという時点で胡散臭い、、、もっとも自分も昔はここで働いていたわけですけどね(笑)「つまらなかったらさっさと出よう」と腹に決めて突撃。

想像とはまったく違うイベントだった。経済産業大臣政務官、中小機構理事長、日本ベンチャー協会理事(だったかな)、錚々たるかたがたがプレゼンターとなり、格式の高いイベントだった。

基調講演、表彰、過去の受賞者の講演などなど、興味深い話が大変聞けた。年を取ったせいか「起業」というと、向こう見ずな若者がIT、サービス系で汗を流さずにやっている悪いイメージをもってしまうのだが、まったくそんなことはない。皆、社会のために何をすべきか?今ないサービスをどうやって創出するか?そしてどうやってユーザーに喜んでもらうか?真剣に考えている。

私はちょっと恥ずかしくなった。金融での経験が長すぎたせいで、金融の常識で捉えるくせがついている。何度も言うが、金融の常識は、社会の常識ではないということを改めて痛感した。

「Money is Money」であり、そのカネを商品にしている金融産業は他産業に比べ、Inovationの観点において大きく出遅れたと思う。例えば音楽を聞く道具がレコード、ウォークマン、CDプレーヤー、I-Podと進化していく過程で金融産業は進化したのか?

金融に勤めていたころの自分がこの質問をぶつけられたら、「デリバティブ、証券化を初めとして金融は大きく発展してきた」と豪語してたんだろうな。

デリバティブ、証券化はユーザーのニーズを満たすためにどれだけの仕事をしたのか?負の遺産も結構ありましたよね。それを解消するために金融機関は何をしたのか?当局が介入してリスクテイクを制限しただけで、業界の自主努力で何かを進展させたことはあったのか?答えはNoだと思う。

金融は社会の公器であり規制産業である。そのためInovationが生まれなかったという説明も道理はたつが、やっぱり動きは鈍かった。最近こんなことを自問自答している、「人はリスクに恐怖するが、ムーブメントには興味を示す。」ムーブメントを創出できる人間にならなければと考えている。

話はかなり脱線したけど、Awardsで大学の後輩の会社(銀座セカンドライフ株式会社)が表彰されているのを見てうれしくなった。自分よりも全然若い方でしたが視点がすばらしい!!!厚かましく「これからも頑張ってください!」とご挨拶だけさせていただき会場を後にした。

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