2014年2月28日金曜日

私立大学の資産運用で巧拙が出ているようで

今朝の某紙朝刊に私立大学の昨年度資産運用収入が掲載されていた。要約しますと、、、

1. 半数の学校が前年度比で収入を増やした(まぁ、相場なんだから当たり前だな)
2. 株をオーバーウェイトして儲かった大学が賞賛され
3. 国債や高格付け債をオーバーウェイトして儲からなかった大学は残念でしたな~という表現
4. そんでもって教育の質的改善のためにインフラ投資が必要で、その為に運用益増加が期待される的な、、、

おいおいおいおいおいおいおい、無理やりすぎだろ。

あのね、、、①この運用資金は本業の利益+寄付金で成り立ってる訳ですよ。であるからして相場を張るためのタネ銭ではない。 ②そういう意味である程度の安定運用した大学が「儲からなくて残念」的な書かれたかをするのは意味不明。 ③株を入れるのを悪だとは言わないが、でもせいぜいインフレヘッジ分くらいにして欲しいもんだ。 

そんで究極的に心配なのは、この記事を見た負け組(と表現されちゃっている、実は至極まっとうな資金運用をしている)大学のお偉い様が財務部長を呼び出して、「チミチミ、何で、うちはマイナスなのかね?(←厳密には前年度対比で運用収益がマイナスであり損失ではない)」と言っちゃったりしたら、ちーん Orz という感じなのであ~る。

バブルの時もそうじゃないか、、、事業会社が同業他社の運用パフォーマンスを気にしながら財テクに走り、証券会社に丸投げして「特金でぐ~るぐる」やってた訳ですよ。さすがにこの時代丸投げはないけど、「他校がやってるからウチも」となってしまう可能性はある訳です。

教育の質を競わせるような記事を、どうか、どうか、お願い致します。

追伸: ちなみに掲載された運用収益の比較表は2012年度決算ベース(2013年3月)で比較されております。そんな昔の話を今さらという感じでして、ひねくれものの当方には、2013年度決算期末を前に、何か煽ってるのか???という疑問まで沸いてきます。別に私が日本株にベアだからコメントしてる訳ではないですからね(笑)

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