2014年12月1日月曜日

日本国債格下げで円高という摩訶不思議な現象

本日18時に前に、米格付け会社ムーディーズが日本国債の格下げを決定(Aa3⇒A1)。これを受けて、ドル円は一時119.15まで買われたが、その直後に118.18円まで下落。

国の信用が落ちているのであれば、本来その国の通貨は売られてしかるべし。この観点において119.15まで円安が進んだファーストアクションは、教科書的な反応。しかし、直後の円高は理解に苦しむ。メディアには、『日本国債格下げを受けて、日本株が下落したことから、アベトレード(株買い&円売り)解消の思惑で円高が進行した。』と説明されている。

こんなこと書くくらいなら、『教科書と反対の動きになっており、ロジカルに説明するのは不可能。ただし、最近の取引の潮流を勘案すれば、日本国債格下げが日本株下落を連想させたことから、円の買戻しを誘発したのではないか。』とコメントすれば、それでいいじゃないか???

だってですよ、、、

『日本国債格下げを受けて、日本株が下落したことから、アベトレード(株買い&円売り)解消の思惑で円高が進行した。』

というコメントは、

『『日本国債格下げを受けて、円が下落したことから、アベトレード(株買い&円売り)の積み増しの思惑で株高が進行した。』

と、、、真逆のコメントも出来てしまう訳で、こんな心太方式の記事しかかけないならば、『ムーディーズが日本国債を格下げしました。』と事実だけ伝えてくれれば良い。と、、、また腹を立てる今日この頃です。

メディアのマーケット理解度は本当に成長しませんね。

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