2008年10月9日木曜日

世界協調利下げ

米国、英国、欧州、スイス、カナダ、スウェーデンが協調利下げを実施した。これに中国も加わり、金融市場の混乱を立て直そうという世界レベルでの動きが始まった。残念ながら、今回のような信用創造機能の低下に対し、利下げはそれほど有効ではないが、過去例を見ない主要先進国の協調行動は一定の評価をしていいと思う。もっとも、何度も言うようで恐縮ですが、現在の局面でもっとも大切なのは、無担保資金(資本)の投下。そして昨晩のFRBのような、非伝統的資産の買取スキームの確立です。日本の復興局面がそうであったように、このような局面で政府は、戦略的に”実弾”を分散投下するもの。市場に出尽くし感を見せたら、その時は資本主義、自由主義の終焉を迎えるかもしれません。効率的、効果的な協調行動が引き続き望まれます。

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