2017年6月8日木曜日

地銀の債券保有に新規制

日本経済新聞のトップ記事「金融庁、地銀の債券保有に新規制 金利変動に備え」

よほどネタがなかったんだろうな、、、

当たり前のことと、一般的にはあまり知られていないことを言うね。

当たり前のこと

  • 各国の金融監督当局で構成する金融安定理事会(FSB)が決めているG-SIFIs(Global Systemically Important Financial Institutions=システム上重要な金融機関≒大き過ぎてて潰れたら困る金融機関)が順守しているフレームワークを地方金融機関にも適用するのは自然の流れ。

一般的にはあまり知られていないこと(金融マンは分かってるよね)

  • 地方銀行はG-SIFIsよりもリスクをとらなければいけない。
  • この言葉の意味することは、リスクとは高い金利という意味である。
  • そしてただ単純に高い金利を求めるのではなく、高い金利の債券を(G-SIFIsより)沢山買わなければいけない。
本業の融資は金利の貸出金利の低いゾーンの住人(メガ)が侵食してくる。
欲しくない預金は日銀とメガから流れて来る。

預金ー貸出=預貸ギャップ これがどんどんでかくなる。おまけに貸し出し金利がどんどん低くなるもんだから、本業の利益が減る。だから「預貸ギャップ分で高い金利の債券を買わなければ潰れてしまう(赤字になってしまう)」

かわいそうだよね。。。

金融庁の狙いは、地元企業やベンチャーへの貸し出し増加なんだって。そんなのとっくにやってるのにね。それでダメだったから地方銀行のアパートローン残高が膨れ上がってるんじゃん。そんなの新聞読んでれば素人でも分かるよ。

当たり前の流れとはいえ今回の件はちょっと酷いなと思う。規制ラインは結構緩そうだけど3割も抵触してるの??? そこまで来てるのか、、、世紀末的バランスシートだね。

あっ、、、このコメントをみて「地方銀行さん可愛そうだな」と思ってる人、その考え方は半分大切なことを見落としてるね。可愛そうなのは、あなたを含めた全ての国民だからね。これはね日本国内で起こっている官民のギャップ、ひずみ、ゆがみの縮図だからね。

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