2017年6月11日日曜日

獣医は足りているという間違った情報が主要メディアに流れる問題

加計学園の獣医学部創設に関する報道で、「日本に獣医学部は足りている」、「獣医師は余っている」など間違った情報が飛び交っているので、分かり易く現状を説明したい。

結論から申し上げて、
日本に【獣医は余っている】

しかし【獣医の総数=愛玩動物向け獣医+産業動物向け獣医+研究者】であり、この内訳を見ると、愛玩動物向け獣医はとても余っていて、産業動物向け獣医はとても少なくて、研究者はほどほどという状況である。

国民のQOLを考えた場合、精神的に癒しを与える愛玩動物は重要かもしれないが、まず第一に考えなければいけないのは食糧としての肉、乳製品である。これを支える獣医がどうしようもなく足りない。この状況にフォーカスしないで、『総数として獣医は余っている』というニュースが流れることに憤慨している。

これに関連して一般の方がご存じないことを書きましょう。「日本獣医学会」は基本的に愛玩動物を対象とした学会であり、産業動物(ウシ、ブタ、鶏など)向けの学会としては、「日本産業動物獣医学会」、「日本家畜衛生学会」、「日本畜産学会」などがある。もちろん日本に産業動物向け獣医が不足しているという問題意識を強くもっているのは、後者の方々であり、最近前面ででてくる「日本獣医学会」はお門違いなのである。

自分たちが食べている肉や乳製品を生み出している動物の安全、健康、衛生面を支える獣医についてしっかりとした見識を持たず、政争の具として扱い、視聴率稼ぎとして取り上げている輩には責任をもった行動をお願いしたい。

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