2016年2月22日月曜日

信金じわり金利上げ

こんなタイトルの記事が週末の某紙に掲載された。

間違えだらけである(笑)

記事を簡単に要約すると、、


  1. マイナス金利が導入されて大手銀行が預金金利を引き下げる一方で、一部の信用金庫が金利を引き上げている。
  2. 信用金庫は預金による資金調達がメインであり、大手銀行のように『預金が余って困る』という事はない。
  3. 信用金庫は上部組織である信金中金に預金すれば、日銀当座預金金利(0.10%)以上の金利を得ることができる。
  4. 全国260の信用金庫が利上げすれば、大手銀行から流出した預金が信用金庫に流入する(タンス預金にはならない)。

喰っていた飯を吹き出しそうになった。

一応解説しましょう。

1.は、確かに一部の信用金庫が実施している。しかし金額的には限られる。
2.は、預貸率(貸出/預金)は信用金庫の方が低い(こんなの統計を見れば明らか)
3.は、その通りかもしれないが、信金中金はどうすると考えるのか?
4.は、預金の流れはこうなるはずでしょ。大手銀行⇒信用金庫⇒信金中金⇒???

信金中金の預金が急増した時、同庫がその資金をどうやって運用するのかという視点がまったく抜け落ちている。

この記者は、預金、貸出、金利のマクロバランスをまったく調べないまま、この記事を寄稿している。最近読んだ記事の中で、一番酷い内容だと思った。メディアの重要性、責任をよく考えて仕事をして欲しいものである。

もう寝る(怒)

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