2015年1月9日金曜日

銀行の365日24時間決済について

本日の日経新聞が報じている「全銀協の365日24時間決済」について思うところあり。

現在の全銀協システムは15時を日付変更線として、それ以降は「翌日扱い」の振込みとなる。英国などは既に24時間即時振込みに対応しているとの事であるが、海外の銀行と日本の銀行のビジネスモデルは大きく異なる。

日本の銀行は預金者から、「口座管理手数料」を徴求していない。日本人の感覚では「銀行に現金を預けるのは無料」という意識が強いが、海外ではそこに手数料が発生する。

ここで重要な点は、日本の銀行が口座管理手数料を徴求しないことによるデメリットである。問題は手数料収入が得られないという事よりも、「口座管理手数料が無料」であるが故、個人が複数銀行に「無駄に口座を開設」することを可能にしてしまう。正確に調べたことがないのであくまで仮説であるが、日本人の保有する1人当たり銀行口座数は、主要先進国で最も多いはずだ。ある調査によれば、「5個以上の口座を保有する人が全体の3分の1を超えている。」

これが日本の銀行の収益性の足を引っ張っている。おまけに長期不稼働口座の中には、「既に口座名義人が亡くなっている」、「残高もほとんどなく、口座名義人も忘れてしまっている」などもあり、高齢化が進む社会において口座数減少の目途が立たないのである。

そして本題に戻る。

振込み即時決済化は、銀行ビジネスの収益性を向上させる切り札の一つにはなる。そのためには、15時以降~翌日9時までの振込み種類を、「即時決済振込み」「翌日扱い振込み」の2種類にして、前者には割増手数料を徴求するのである。

思い出してほしい。昔、銀行振り込みには「電信扱い(即時)」と「文書扱い(数日必要)」があった。これと同じような仕組みである。

現段階で、通常の振込み手数料のまま「24時間即時対応」をするのは、不採算業務を増加させるだけのような気がしてならない。

まぁ、、、個人の決済ではカードが普及しており、手数料を払ってまで夜間取引をする人はあまりいないと思いますが、企業サイドには結構ニーズがあると思うんですよね。

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