2008年11月17日月曜日

雨後のタケノコか?

最近、いろんなメディアに元リーマンブラザーズ社員です、、って輩が登場し、『私がいた頃から、米系証券のビジネスモデルは破綻してましたよ。』みたいなコメントをしております。

直前まで在籍した上で仰っているのなら、”アナタはナイスな相場観を持ってますね”と賞賛に値します。しかし、数年前にやめた人に言われると、疑問符がつきますね。

某メディアでのコメントによると、
①『米系証券の新入社員が、たった一駅でも当たり前のようにタクシーを利用している。』
②『焼肉屋で、高級腕時計を肉と一緒に焼いた。』
③『成果主義が捻じ曲げられて、”儲けたもの勝ち”=”顧客を騙したもの勝ち”になっている。』
④『社内政治の駆け引きが横行している。』

一つ一つ説明しましょう、
①仰るとおりです。営業活動はほとんどタクシーで移動します。

しかし、ご存知の通り、外資系金融機関は少人数精鋭で本当によく働かされます。費用対効果(人件費、利益率)を考えた上で、マネジメントがそうすることを励行しておりました。そこで我々も、効率的と思えば、タクシーを利用しました。

でもね、ただ何もしないで乗っている奴らは、明らかに勘違い野郎。まして、車の中からオネーチャンに電話している奴なんか愚の骨頂。本当に優秀な社員は、タクシーの中でもミーティング、携帯電話で社内の部下に指示、顧客と電話。電車では出来ないお仕事をして、時間を大切にしていたわけです。

②これはただのアホです。
勘違いしている社員が結構多いのは事実。でもね、そういう奴が短命(=早晩クビになる)に終わるのは皆さんご存知の通り。会社の事を一生懸命考えて、利益を出して、顧客にも喜んでいただいて、、、そういう社員は、こんな奇行は働きません。東京金融市場は非常に狭いので、誰がどこで見てるか分かりませんので、、、

③これは半分正解
行き過ぎた成果主義が、仕事に対する考え方をねじ負けた部分は少なからずあったように思う。特に、外資系のマネジメントもしくはプレーヤーとして、トップクラスに10年くらいいた人達の中には、『あと一年働いて、貰うモノ貰ったら上がり(=引退)だ。』とか言う人がいますからね。これは外資系証券ならばどこでも同じような話を聞きます。

おまけに、こういう上司がいるチームで育った若手が”それが当たり前”という発想を持ってしまい、”自分だけ良ければいい”という社員が増殖。

もっとも、前述のように、こういう輩はモラルがない分、世間でも、社内でも目立ちます。そして短命ですので、大方のまじめな社員にとってはいい迷惑。

④これはどこの世界でも同じ
日系だろうが外資系だろうが、どこに行っても社内政治はあります。
数字による評価が強い分、外資系には、”能力は低いが、立ち回りがうまくて、しぶとく生き残るタイプ”が少ないように思います。
外資系では、社内政治というよりも、もっと原始的な”密告”は多いかもしれないですね。”顧客情報漏洩””重要情報漏洩””セクハラ””パワハラ”、、、こういうタレコミは日常茶飯事。そういう意味でいい牽制機能は働いていたと言ってもいいのでは。

本題から少しずれましたが、、、何が一番言いたかったかというと、、、3年も前に足を洗った人間に、偉そうな事いわれたくないんですよ。

もう十分稼いだでしょ、アンタ達。今度は売名ですか?名前を売って国政にでも打って出ますか?

『死人に口なし』とは良く言ったもんで、、、先週の『ガイ●の夜明け』なんか、あまりにも偏った特集だった。あの手の話は、売ったオーナーも同罪だし、世が世なら、融資ごと売却した金融機関が糾弾されてもおかしくない話。

『負ければ賊軍』ですが、テレビ東京さんにああいう報道されると、ちょっと悲しいな。

と、、バイオリズム的に、悔しさが再燃する今日この頃。寒さのせいでしょうか?

0 件のコメント: