2015年10月1日木曜日

それはお前の都合だろ

FRB高官による不規則発言が、利上げに対する市場観測を揺さぶり、FRB不信&市場の混乱を招いている、、、、的な報道があった。

【それはお前ら(マーケット)の都合だろ】と声を大にしていいたい。

この報道は、1週間前に「中国と新興国に注目している」と言って、外部要因が利上げの障害になる可能性を示唆したイエレンが、「年内利上げを支持している」と発言したことについて、市場での取材を通じて掲載されている。

市場での取材については、こんな意見が聞こえているようだ(これは同記事のみではない)

「FRB自身が不信感を高めている」
「違和感がある」
「市場の変動率を高めている」
「リスクが取れない」
「意味わからない(←フロアでトレーダー達はこんな事ばっか言ってるんだろうね)」

これ全部、あなたたちの短期的な相場目線で言ってることでしょ。それぞれについて、FRBの予想レスポンスを考えてみた。


「FRB自身が不信感を高めている」⇒ わざとやってるんだよ。
「違和感がある」⇒ あなた達には違和感があるでしょ。
「市場の変動率を高めている」⇒ あなた達がいなければ、それほど高まらないよ。
「リスクが取れない」⇒ どうぞ様子見してください。
「意味わからない」⇒ それで結構。


前にも書いたけど、主要中央銀行の金融政策変更前の市場との対話はこれでいいのだと思う。徐々にコンセンサスを作ってソフトランディングさせるよりも、不規則発言で市場を躍らせて、「もうポジションなんてとってられねぇ」と自暴自棄になった所で政策変更。これならば短期ポジションが振るい落とされた後なので、政策変更後のボラティリティー上昇(ノイズ)を抑えることが出来るでしょ。

逆の意見があるのは重々承知。しかし今回は特に、異常緩和の出口。過去の政策変更と比べてスペックのポジションが多いのは事実。スローマネーまでスペックしてるのだから、これくらいの振るい落としはあって当然だと思うけどね。

もっとも、、、それでもオイラは年内利上げはないと思っている。それとこれとは別ね。

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