2009年4月29日水曜日

超長期日本国債VSスワップ金利

ご存じの通り、リーマンショック以降、超長期ゾーンの国債VSスワップ金利のスプレッドは逆転したまま。4月に入ってから、一時的に持ち直す雰囲気を見せていたので、個人的には『期初になって、リスクテイカーが戻ってくればこんなもんさ、、、』と軽く流していたのですが、最近では再度悪化方向、、、我ながら相場観のなさにあきれるばかり。。

ただね、、、これで困ってる人ってどれくらいいるのでしょうか?超長期の負債を持っている人は、国債を買えばいいだけですし、アセットスワップの投資家さんはポシティブキャリーでおいしく買えるし。Libor建の中長期固定貸出はベースレートが低くなるし(←金利以前に銀行が貸してくれるか否かの問題がありますが、、、)。

リーマンショックであらわになった、相対取引におけるカウンターパーティーリスク。本来ならば、そのリスクプレミアムが乗っかっているスワップレートはその国の国債金利よりは高くなるはず。それなのに、逆転してるのですから、やっぱり変。大きな流れですが、①株安に伴う日経リンクのトリガー②為替リンクの仕組み債のトリガー、などさまざまなデルタの集大成がこのイールドなんでしょう。

生保さんの負債時価会計に絡んで、、、という声も一部にあるようですが、公認会計士協会のコメントを拝見すると、3月末にレシーブせざるを得ないように見えます。よって、恒常的にレシーブ需要があるとは思えない。。。

ちょっと不思議なのは、①発行年限の長期化②支払い金利の抑制、に努めている財務省。国債増発を織り込み、全般的に金利は上昇傾向ですが、超長期の逆転現象を解消するところまでスワップを払ってしまえばいいのに。。。と考えてしまいます。

確かに、レラティブな評価を下げる結果になるわけですが、カーブを正常化させるくらいは『いいんでないかい?』と思ってしまいます。

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