2012年1月4日水曜日

恒例の相場予想

2012年の相場 『総悲観からの脱却』=緩めの金融相場=

新年の日経新聞は、世相を占ううえで、結構参考にさせていただいているのですが、『今年ほど、主張の少ない、元旦の紙面は記憶にない(←日経さん、申し訳ありません)。 個人的には、①『復興&成長』をテーマに、内需を喚起させる記事、②つきなみではあるが、『グローバル化&IT化の前進加速』をテーマに、産業界横断での先進的効率化を喚起させる記事、、こんなのが来るのでは???と思っていたのですが、なんですか、『C世代を駆ける』って。。。ガッカリだよ。

『総悲観からの脱却』の意味するものは、

1、欧州債務危機のスパイラル的悪化にブレーキがかかる
2、グローバルのバランスシート調整(=デレバレッジ)がラウンドボトムに入る
3、主要先進国のテーマである、財政問題に一定の目途が立つ、もしくは、いったんテーマとして新味がなくなる。

メインシナリオとしては、主要先進国の低成長&新興国の高成長という、一般的な予想と同じ。

各市場の動きとしては、FXはドルが切り替えし、ユーロは低迷、円は2011年に買われた分を剥落。高金利系は、資源国通貨は中国、インド次第ではあるが、まずまずのパフォーマンス。金融政策は先進国は緩和的政策維持&継続。中国も昨年末くらいから緩和に踏み出し始めたような感じもあるが、資源国に緩和ラッシュが来るとは予想していない。仮にそうなったとすると、中国、インドが予想外に失速して、グローバルにインフレ率が低下トレンドに入っているというリスクシナリオサイドだろう。

株式市場は、国別に語るのはどうかな~??と思っているが、昨年ベストパフォーマンスだった、米国株を【2012年に大統領選挙を控えているので上昇した(=大統領選挙前は政策期待なんかで買われやすい)】としている、メディアのコメントには閉口する。。。ようは、内需に頼らない、グローバル型ブルーチップ企業が米国インデックス構成銘柄に多い、という理由でしょ、これは。。。

ただしね、ブルーチップが買われていたのは、【無国籍通貨】という性格の強い、GOLDが買われていたのと、同じロジックだから、当方のメインシナリオでは、こういう銘柄には、今年、パフォーマンスを期待してはいけない。

そういう意味では、日本株なんかは、結構いい銘柄が転がっているのかもしれない、、が、個別株は専門外なので、これ以上は語りません。

債券はどうなのか? 欧州債(除く、ドイツ&ん~~、フランスも入れておくか)は、スパイラル的な下落にブレーキがかかるのでは?やっぱり主要中銀のドル資金供給協調とECBの3年物供給は偉大だ。逆サイドのリスクシナリオで、数年後に【世紀の愚策】と言われている可能性すらある。それくらいの麻薬だと思います。JGBは相変わらずベア(というか、これは既に趣味の世界に入っている)、米債は少々ベア、ブンズは最終的に周辺国スプレッドをツイスト気味にタイト化(ブンズ下落&周辺国上昇)させていくのでは?

コモディティー、、、GOLDは、過去に何度も語ってますが、こんな食べれないものがいつまでも高値をつけてるのは異常。よって、引き続きベア。OILは世界景気次第でしょうが、投機マネーの大量流入が一巡する一方で、中国の買い占めが継続しており、フォワードの実需BIDがいる限り下がりづらい。基本的に、緩めの金融相場を想定しているだけに、コモディティーは全般に底堅い。

推奨ポートフォリオは、昨年は余り組み替えずに、株大幅アンダーウェイト、高金利通貨オーバーウェイト(ランド円)、REIT(商業物件投信)ニュートラル、JGB&現金オーバーウェイトとなっていた。

個人ポートで、株やREITはショート参入は出来ないので、株投信アンダーウェイトと言っても、少々ロングにしている分、当然ヤラレテいる。。。ただし、総合すればインデックスには勝ったぞ! とにかく、秋口の2度発生した高金利通貨のクラッシュ時に、奇跡的にドテンショート OR ニュートラルで通過すつことが出来たのが大きかった!

今年の推奨ポートフォリオは、株の大幅アンダーウェイトに少々リスクオン、高金利通貨のオーバーウェイトは、1-3月期に予想している反発過程で多少戻り売りを入れてリスク圧縮も、基本ロングキープ。REITはニュートラルで塩漬け。JGB&現金のオーバーウェイトは継続だが、多少圧縮してリスク資産に配分。

偉そうに書きましたが、大借金をしてマイホームをロングしているだけで、既に大ヤラレは確定しており、偉そうに相場を語る資格はなし。

今年も、『JGB 独り言=私のポジショントーク=あなたの雑音』をよろしくお願い致します。

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