2011年1月3日月曜日

謹賀新年

皆様、あけましておめでとうございます。本年も従来同様、言いたい放題、言わせていただきますが、昨年同様のご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

まずは謝罪から、、、12月はアップできなくて申し訳ありませんでした。通常の年末業務に加え、隣のチームに退職があり、その引継業務でダブルパンチ状態でした。おまけに実父の手術なんかもあり、瞬きしてる間に年が明けてしまった次第。

いや〜しかし変な相場が続きますね。為替、株、債券、コモディティ、、、グローバルな資金がどう動いているのか?何がしたいのか?何が正しいのか?さっぱり見えない。

そりゃそうですよね、どんなベテランにとっても、こんな市場環境は初めてなんだから、仮説をたてるのも一苦労です。こういう相場で個人が相場を張るには、1、長期的な視点で少しずつ投資、2、超短期(オーバーナイト不可)でテクニカル売買が常套手段か?相反する戦略ではあるが、いずれもサイズは軽めに運営し、1については含み損になっても積み増せる余裕をもって対応、2については1と同方向のリスクを取らないことと、冷静に回転することが重要。

個人的には1年ほど前から、そんなスタンスになっており、1、ランド円を長期的視野でロング(パフォーマンスはGOOD)&日本株アンダーウェイト(昨年3月から)。2、ユーロ円で回転&ドル金先のオーバーシュート時に逆張り回転。

今年はいかに???

奇妙な均衡が、欧米株高、資源高を演出しており、ここ数ヶ月で米国経済については楽観論がかなり増えた。しかし、『絞めすぎた財布が多少緩んだことによる米国個人消費は、雇用の本格的な回復がなければトレンドにはならない。(株高の恩恵があるので、ダブルギアで墜落する可能性あり)』『大丈夫か?中国のインフレ&国内格差(個人的に本件は軟着陸の可能性は低いと見ている)』『スペイン&ポルトガル問題』などなど、課題山積み。

日本に目を移すと、、恥ずかしいくらいの低次元政治&メディア。とにかくメディアを変えないと、国民意識も変化しない。いつまでも菅、小沢とかくだらないこと書いてるんじゃないよ。。。Byマスターラモス

10月以降、日本国債入札が大方軟調な結果になっているのは、米債下落のせいだけではない。『95%が国内投資家で消化されている円債はクラッシュすることはない。』という暴論はもうまかり通らない。いよいよ国内市場参加者も発行体(財務省)に対して、適正なプレミアムを求めはじめたということなのではないか?

従来より語られている、政府債務残高が実質個人金融資産を上回る時期が、秒読み段階に入る中で、わずかな金利の上昇がフォワードの債務残高を累増させる形で、その時期を更に前倒しさせるリスクが出てきている。

何を当たり前の事を、、、と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、今年は深刻だと思う。個人投資家の資金の多くが集まる民間銀行は、近年外債投資を主体にアロケーションを多角化させ始めている。残念ながら下期は、それが行き過ぎてやや巻き戻す形になったが、ノウハウは十分に蓄積されており、グローバルに逃げ惑う資金の一部に、日本国債のアンカーテナントと思われていた、国内資金も含まれているのだから。

国は、社会保障と税の仕組みを、国民教育(≒メディア教育)を通じて、抜本的に再考する必要がある。そのアクションが、世界的に評価されれば、海外の保有比率上昇を通じて、立て直しへの十分な時間稼ぎをさせてくれるだろうから。

と、、、長々と書きましたが。今年は、円金利が結構面白い1年になりそう。本年も、『独り言=私のポジショントーク=あなたの雑音』を宜しくお願いいたします。

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