2011年11月21日月曜日

マーケット

随分長いことマーケットコメントをしていなかったが、現在の考え方を簡単にまとめます。

長いスパンで見て、現在発生している諸問題は、端的に言えば【資金偏在】、形を変えて言えば【富の偏在】 とても単純な見方をすれば、世界GDP(合計)はドルベースで、20年前対比3倍、10年前対比で2倍、5年前対比で35%増加となっていたのだから驚きだ。

これが意味するところは、簡単に言えば水ぶくれなんだと思っている。頭のいい人に色々突っ込まれそうなので、あらかじめ申し上げておくが、本件は、話を単純化するためのたとえですのであしからず。。

この間、資金は、国→国、国→民間、社会主義→資本主義、、、などなど、色々な変遷を経てきたが、結局そのバランスが均衡から発散に向かい始めたのが今回の問題。発散と表現したのは、ギリシャを見ればよく分かること、、、金利があんなに上がっていなければ、財政と税制を多少しめればなんとか出来たのだが、その前に金利が上がってしまい、それまで回転していた資金が、メビウスの帯から飛び出してしまう形になっている(喩が悪いか?)

簡単に元に戻すには、【覆水を盆に返してやればいい】 ただし、それがなかなか出来ないんですよね。今までユーロ圏で有形無形の恩恵を得ていたドイツが、資金を放出してますか? これまで払った以上の年金をもらっていた人は国庫に返納しますか? 国民の8割が中流意識を持った国で、もう一度そのウェートを下げれますか? 国の借金で作ってもらった、社会インフラ、全部なかったことに出来ますか??? なかなか難しいわけでして、結局、頭のいい人たちが、上記のことを重々理解しながら、【どうやって時間稼ぎをして、もう一度メビウスの帯の中でループできるようにすべきか?】思案してるところなんですね。

長くなりましたが、これが長い相場の見方であって、向こう半年くらいの間に、なんらかの協調行動が起こって、一度は回復方向に向いてくれるのだと思っております。もっとも短期的には、12月末に向けてファンディングが問題になる形で、不安定な展開が継続すると思いますが。。。

そして、根本問題が解決されるかと言うと、こちらはまだ自分なりの結論を見出していません。ただし、かなり悲観しているのだけは確かなことです。

ちょっと眠いので、支離滅裂の文章で申し訳ありません。。

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