2016年5月11日水曜日

パナマ文書について

なんか書き始めたら止まらなくなって来たのでもう1本。

パナマ文書の暴露事件が世界中を震撼させている。この暴露ってちょっと信じられない事件だと思うのです。だって世界中の金持ちや偉い人(←一般的な意味ね)が租税回避口座を作って節税してた訳ですよ。ということはそれがバレちゃったら大変なことになるのが分かっている訳ですよ。

システムがハッキングされて漏えいしたとのことですが、これを報道してしまったメディア、そしてその報道を更に拡散させたメディア達、みんなそれ相応の覚悟をもってやらないと自分たちが危ないことは分かりますよね。まぁ、公知になった時点で「最初にバラしらのは俺じゃないも~ん」ということで、「赤信号みんなで渡れば怖くない」になったのかもしれないけどね。

でもそれだけの情報を漏らしたという事は逆に言えば、もの凄い大きな後ろ盾もしくは、とてつもなく大きな勝算もしくは、諸々の覚悟があったのだと思います。それが知りたいし、その内容によってはオイラがいつも気にしている「資本主義の終焉」に絡む見えざる力が働いているのかもしれない。

さぁ、長い伏線はここまで。

オイラが言いたいのはね。「租税回避は節税だから何が悪い?」という金持ちの言い訳。金持ちは言いました、、

「これは合法であり脱税ではない。」
「きちんとしたルールにのっとってやっている。」
「無駄な税金を納めないのは普通。」

どのコメントも脱法は合法だと考えている訳ですね。ごもっともだよね、でもねオイラはね「脱法は広義の合法」だと考えている。即ち、「合法だとはいえないが、合法ではないとは判定できない」いわゆるグレーゾーン。

上記のコメントは、グレーゾーンを走っている輩が、

「これはグレーゾーンである(だから問題ない)」
「ルールが存在しないからこそ確立された方法(≒このオッサンはこれを「ルール」と呼んでいる)にのっとってやっている」
「グレーゾーンを爆走し、税金を払わないで私腹を肥やすのは普通の人間がやることである(≒やらない奴はアフォ―である)」

と言ってる訳だ。ちょっと変だよね、いや凄く変だよね。

「独り言」では何度も書いたけど、現在の世界経済、日本経済は国の借金のもとになりたっている。国の借金VS民間のキャッシュリッチ。そして民間のキャッシュリッチについても、国家間、地域間、業種間、世代間、ストック間、所得間、、、様々な形で格差を生み出し、その拡大は増幅の一途を辿っている。

ようは富裕と言われる業態、企業、人の富がどんどん大きくなっているのだ。この人たちが税金を払わなかったらどうなると思う?結果的に、キャッシュリッチでない中間層が国の借金をせっせと返すのだ。それにより格差は更に拡大するというのに。

いずれこのゲームは終わる。終わらせなければいけない。そんな思いでパナマ文書は暴露されたのかもしれない。

あ~すっきりした。そろそろやるぞっ!!

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