2016年5月16日月曜日

富山にて

本日&明日は富山の研究機関でミーティング&実証試験。

本日は直近の試験結果のシェアと今後の研究方針についてミーティング。今回の出張は畜産プロジェクトを一緒に運営している4人が久しぶりに全員集合したので、相手先とも深い議論をすることが出来た。

かかし、、、実証試験先が増えれば増えるほど、世界中の論文を読めば読むほど、沢山の研究者たちが技術進歩のために様々な視点から研究アプローチを加え、進歩し続けていることに気付く。

そして不安になる。「自分達の技術は本当に世の中を明るくすることが出来るのか?」

技術のインキュベーションは領域によってアプローチは異なる。オイラはこの分野のイノベーションは、「破壊的イノベーションである必要はなく、リーズナブルで、現場が使いやすく、食の安全が確保できるものであるべき」と考える。

研究現場の方々と話していると、どうしても研究者の興味に軸がブレる。これは彼らの生業として当たり前の事であり非難すべきものではない。しかしその興味にプロジェクトがお付き合いしてしまえば、技術普及というゴールは遠のいてしまう。

だからプロジェクトが最短距離を進むように意見集約を図り、時には「こうすべきではないか」と決断を迫る。その度に怖くなる。事業化の判断とはいえ、生物学的知見のない素人の判断で進めてしまってよいのか?

決断を受け入れてもらうには説明が必要であり、納得いただくには十分な背景説明が求められる。だから気を抜くことはできない、とにかくとにかくとにかく研究の最先端をアップデートし続ける。

今日もまた新しいアプローチを知った。こんな視点があったのだと驚かされた。明日の実験までにこの分野にキャッチアップしないと出遅れてしまう。キツイけど、本当に楽しい。

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