安倍首相が都合よく使用している「リーマンショック」という言葉。時の経過にともない本当の意味が忘れられているような気がするので、過去の「独り言」から【リーマンショックの定義(Greens版)】をアップしておきます。詳しくは以下を参照してください。
(JGB独り言 2014年7月16日「リーマンショックの定義」参照)
今回は有識者の多くが「リーマンショック時の金融・経済情勢」と、「現在の金融・経済情勢」はまったく違う(現在の方がはるかに良い)というコメントをしており、その意見にはAGREEだ。
しかしその有識者の多くも「金融・経済情勢」の比較感で語っているだけであり、「リーマンショック」という言葉の定義はとても曖昧だ。金融の常識は社会の常識ではない。伝えるべきことはきちんと伝えておかないと後々の教訓にならないので、しつこいようですが、、、
Grepedia: 「リーマンショック」
2008年9月15日に米国大手証券会社(当時世界第4位)であるリーマンブラザーズ証券がチャプター11を申請し、実質的に破綻した。その影響でリーマンをカウンターパーティーとしたデリバティブ取引が履行不能になり、多くの金融機関が取引のカバー(復元)に走った。その影響で世界中の金融市場が乱高下を繰り返し、株、為替、債券、オンバランス、オフバランスともにボラティリティ―が急上昇した。ボラティリティ―の急上昇は投機資金のみならず、世界的な投資資金の総すくみ状態を生み、信用創造の源泉であるレバレッジが急低下した。簡単にいえば銀行が金を貸さなくなったという事である。
この影響から世界各国で経済の急縮小が発生し数年間に及ぶ世界経済の長期低迷をもたらした。
この現象を総称して「リーマンショック」と言うが、厳密には「リーマンショックを起因とする金融システム不安が巻き起こした世界経済のスラック」という表現が正しい。
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