必ずこうなるということではないが多くの場合、収入と自己資金は減少する。少なくともオイラは激減した。
最初の内は収入減少を手元資金の取り崩しで賄い、次第に投資資産(株、REIT)を売却することで補充するようになった。ベンチャーの業績が徐々に伸び始め、(少しだけ)役員報酬を増やしてもらったが、減少ペースを緩和する程度の効果しかない。
おまけに住宅ローンは金融時代の収入をベースに組んだものだったので返済が厳しく、直近のシミュレーションでは1年半後に返済不能となることが判明した。
慌てて取引銀行に相談したものの、「収入減少の場合、返済期間の延長には一切応じられない。」という冷たい回答。そこで他行に借り換えを申し込んだところ、「ベンチャーの社長であれば、会社の決算書2期分の提出が必要です。」と言われ、法人&個人の資料を提出。たった1週間の審査で、「審査で不適となりました。」との回答。
バイオベンチャーは基本的に赤字からスタートし、赤字のまま上場したり、M&Aされることがほとんどだ。乱暴に言えば、成功しても失敗しても決算は赤字だ。オイラのベンチャーも売り上げは伸び始めているが研究開発費分は赤字だ。しかし金融機関の審査上は、「赤字企業の社長には住宅ローンを出してはいけない。」ということなんだ。
ベンチャーをやりたい人は、サラリーマンのうちに住宅ローンをできるだけ長い期間で組んどいた方がいいよ(笑)
ここまで読むと心配してくれる人が(少数)いるかもしれないので念のためお話ししておくと、最悪の場合はリバースモーゲージに頼るとか、非流動資産が少しあるのでそれでなんとかなるのでご心配なく。でも思い出の詰まった非流動資産を売却するのはちょっと寂しいな~~。
Happy Exitできれば、株の売却益で失った資金を回収することができるし、うまくいけばそれ以上のリターンが得られる。一方、バイオベンチャーの10年生存率は6%と言われるように、ほとんどの企業は残念なExitを迎える。
そうなってしまった時に世に放たれて、「わたし、何もできませ~ん」とならないよう、社長の座にふんぞり返らずにビジネススキルの向上に努めておく必要がある。