金融投資家(ベンチャーキャピタル)から出資を受けてしまうと、上場やM&AでEXITする努力義務が課せられます。
自己資金や身内のみの出資で賄っているのであればこの限りではありませんが、バイオベンチャーはお金がかかるので金融投資家を株主として迎えるのが一般的です。
EXITのリミットはそれぞれ出資ファンドの運用期間となっており5~10年が一般的。ファンドの満期には保有株を資金化する必要があるため、EXITが求められています。もちろん数的には、うまく行くベンチャーの方が少ないので、多くのベンチャーの場合は金融投資家の株を経営者や第三者に引き取ってもらったりします。もちろんそうならないように馬車馬のように働くわけです。
毎月の取締役会には金融投資家のオブザーバーが参加し、事業の進捗、技術開発の進捗をヒアリングされます。常に結果を求められているので、ストレスがかかります。オイラの場合、外資系金融で同じような境遇にいたので、この種のストレスには耐性があります(笑)一方、ご経験のない方には、相当なプレッシャーだと思います。
ベンチャー支援者(←以前のオイラも同様)の多くは、「創業前からEXITまでのストーリーを描いて事業計画を作るべき」と言います。もちろんオイラもいくつかのEXITストーリーを持って創業した。しかしプランA(創薬モデル)は創業3年目に停止、プランB(高度研究受託モデル)は創業4年目に停止、プランC(検査&データベースモデル)で走っている。このように事業計画のPIVOTはよくある話で、ようはEXITストーリーというより複数のシナリオを準備し、柔軟に切り替える準備をしておくことが重要と思っている。
なお停止しているプランAとプランBについては、プランを捨てたわけではない。プランCが完成した段階で、新規事業として再開することも計画に入っている。