2016年5月25日水曜日

目白Lefty

独り言に何度か登場したオイラの大好きなBARである。

オイラが学生の頃から悪友とたむろしてた店で昼はランチメニューも出している。当時の人気メニューは、ポークジンジャー、チキンの照り焼き、チーズハンバーグ、チキンドリアだった。

オイラのストライクはポークジンジャーで、これを喰って育ったと言っても過言ではない。そして社会人になってからも月に1度は必ず喰っている(現在の住まいに転居してからは週1回は喰っている・笑)

店のオッサンは店舗とともに老朽化しているけど、30年前から変わっていない。カウンター裏でもくもくと料理を作り、その背中でポークジンジャーのオーダーを聞くと、「ああ、お前か」と振り向いてくれる。

今ではすっかり【オムライス】の店になっており、ポークジンジャーをオーダーするのは常連のみ。だからオッサンもポークジンジャーのオーダーを聞くと「あっ常連客だな」と気づくのである。

なんで突然こんな話題かと言うと、この店が先日テレビで紹介されたのだ。そんでもって連日過去例を見ないほどの大行列になっている(笑) オッサンはさぞかし喜んでいるのだろうと思っていたら、ちょっと困っている様子だった。

なんでも「昼から晩までオムライスの客ばかり。夜はBARだから飲んでもらわないと儲からない。オムライスとジュースで2時間いられたら困るんだよ。店に入れない常連さん達には怒られるしさ・・・」との事。

嬉しい悲鳴というよりも本当に弱ってる感じだった。オッサンは経営者兼マスター兼料理人だ。酒を作って出すのと、フライパンを振ってオムライスを作るのが同じ利益と考えたら困るに決まってるよね。おまけにそれで2時間粘られたらたまったもんじゃない。

「夜はオムライス出すのやめたら?」と言いたくなったが、周りのお客さんの手前失礼かなと思い言わないでおいた。この新しいお客さん達(≒ほとんど学生)が社会人になって、「マスター、今日は飲みに来たよ!」ってなるかもしれないし、オッサンは俺らも含めて沢山の学生が巣立ち、また戻ってくるのをず~っと見守ってきたわけだからね。

「じきに元の状態に戻りますから、しばらく我慢して下さい。」と言ったオッサンの言葉に人間力を見た。たしか60代後半だったと思うんだよね。あまり無理をせず、これからも美味いポークジンジャーを食べさせて欲しい!

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