2016年5月27日金曜日

ハリルジャパンキリンカップメンバー発表

6月のキリンカップは、9月1日から始まるサッカーワールドカップ最終予選前の重要なテストマッチ。その代表メンバーが本日発表された。個人的にサプライズがあったのは、クラブを放り出されたゴリ(GK川島)だ。だって「クラブの試合に出ていない選手は呼ばない」って言ってたじゃん(笑)

まぁ、それは置いといて。今回の発表に際し、ハリルホジッチ監督はいつも通り丁寧な会見を行った。そして選出された選手について事細かにコメントした。「独り言」で何度かコメントしてますが、オイラはハリルに一貫したサッカー哲学を感じている。だから、就任当初の試合結果だけ捉えて解任を唱えていたアフォ―な協会&サッカー関係者を忘れない(怒)

今回のコメントで素晴らしかったのは、「なぜ大久保を呼ばないのか」という質問に、とても丁寧に回答したことだ。それも、大久保本人が聞いても、ファンが聞いても納得できるようにである。当然、ハリルも熟考の上この結論に至ったのだろうから、この言葉にはとても重みがあった。

ハリルは日本のサッカー選手(海外組、国内組)の戦力をよく観察し、チームとしての戦術実現力をよく理解している。そしてそれを最終予選であたる国々と比較して、「代表チームかくあるべし」というイメージを持っている。

このように表現すると、たいそうなものが出来上がっているように見えてしまうかもしれないが、ここで言う「代表チームかくあるべし」というのは結果的に「現状の戦力では、代表チームはこの形にしかできない」という消去法的な選択になっているのだと思う。結果的に戦術はかなり限定され、その戦術をアクセプトできる選手のみ選出される形になるのだ。

大久保に対するコメントを読んで、それが強く伝わってきた。だからオイラも納得した。

大久保の場合、自らのプレースタイルを代表の戦術に合わせるのは難しいと思う。それは彼のゴール数を見れば明らかだ。現在所属するフロンターレはチーム(戦術)が大久保を活かす様に出来ている、一方ヴィッセル時代は大久保がチーム(戦術)に合わせていた。結果的にフロンターレでは約3倍のペースでゴールを記録している。

では今の日本代表でチーム(戦術)が大久保を活かすことが出来るのか。そのためには積み上げてきた戦術を一からやり直す必要が出てくるだろう。この段階でそのリスクを取るとすれば、①現在の戦術がどうしようもなくダメだと判断された時、②現在の戦術のコアパーツ(選手)が代表に入れなくなったとき、③大久保を活かせるパサーが同時に代表に入れるとき(2人分の枠が必要)、、、こんなパターンしかないのではないか?

デーモン大久保もワールドカップの時は36歳。ラフプレーの多かった若手時代は嫌いな選手の一人だったけど、年をとってからはプレーも姿勢も成熟したよね。こういう選手がJリーグを支えてくれていると思うと、「出せるもんなら出してやりたい」という気持ちになってしまうが、日本サッカーの将来を考えれば、ハリルの選択が正しいのではないか。

0 件のコメント: