週末、中国が利下げした。昨年の11月に利下げし、先月は預金準備率の引き下げも実施し、今回の利下げという連続緩和である。狙いはいうまでもなく不動産市況。
どうも在庫がだぶついている、どうも価格が下がってるらしい、どうも需要もないらしい、どうやら、世間的にも「これはバブルだったのでは?」と思い始めているらしい。。。という事で利下げ。
今回の利下げは、不動産価格を4%程度押し上げる効果があるのだとか。4%と言うと、この1年間の不動産価格の下落幅とほぼ同じ。過去の穴埋めをしたところで在庫が解消する訳ではないことは、誰にでも理解できること。
当局も、時計の針を逆に戻すことを狙っているのではなく、ソフトランディングを狙ってのことと思います。
中国は不動産価格が下がることによって、理財商品などを通した不動産への間接投資連鎖が崩壊する可能性があり、当局はその混乱を回避するために様々な施策を打っているのだと思います。
政策対応のタイミングとしては日本のバブル崩壊直後よりは早い。あとは震度とスピードの問題。こればかりはレバレッジや資金経路の問題なので予測が難しい。利下げが大胆すぎれば、別のバブルを誘引するなど副作用も予想されますので、今後の展開には注意が必要。
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