本日の日経新聞に、社内環境整備においてユニークな取り組みをしている企業が紹介されていた。
毎日2回ランダムに座席を変える、昼寝を取らせるなどなどである。どれも10年くらい前から一部企業において導入されていたものであるが、定着していないのが現状ではないか?
日本企業がこのような取り組みをするとメディアに取り上げられることが多いが、この取り組みの多くは海外企業から来ている。それでは何故、このような取り組みにおいて海外企業が進んでいるのか?それは、「〇〇ハラスメント」などへの取り組みが進み過ぎたせいで、「そうでもしないと、組織がバラバラになってしまうから」ではないだろうか?
戦後の日本企業は、「モウレツ」を合言葉に社長をテッペンとした、鉄のヒエラルキーを形成することで組織をマネージしてきた。しかし近年、「〇〇ハラスメント強化」の流れから、この【鉄のヒエラルキー】の効力は低下しつつある。そこで、これに変わる組織マネジメントツールが必要となり、昨今の取り組みに繋がっているのだろう。
でもね、どうなんだろう?「社員の守られるべき権利」「経済的・社会的なインセンティブ」「会社のパフォーマンス」のバランスを考えた時、現在の取り組みは本当に有効なのだろうか?個人的にはNOだと思う。それは、この3要素を効果的にまとめるうえで【鉄のヒエラルキー】が有効過ぎたからである。
【鉄のヒエラルキー】が良いと言っている訳ではないし、個人的には悪い側面の方が多いと思っている。しかし会社のパフォーマンスを追求する上では、これほど有効なツールを現在の日本企業は持ち合わせていない。
この辺の研究はかなり進んでいると思うので、専門家の方々にお任せしますが、安易に理想主義や大衆迎合主義に傾かず、生産性向上の観点から研究を進めていってほしいものです。
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