2008年10月15日水曜日

日銀市場安定策

昨晩、日銀が異例の緊急政策決定会合及び通常会合を開催し、流動性供給策の拡充と国債(レポ)市場流動性強化、CP,ABCP担保オペ増加、日銀保有株式売却の一時停止などを決定した。とりわけ、各国中央銀行と強調した、固定金利でのドル資金の無制限供給(有担保)は効果覿面で、インターバンク市場のドル短期レートはグローバルに急低下している。市場の一部には主要中央銀行の一連の緩和策について、『市場資本主義から社会主義へのシフト』というご意見もあります。当局が市場の価格(レート)を決めている時点で、市場資本主義の原理から外れている。しかし、市場資本主義の成れの果てとして、①証券化商品②デリバティブ&レバレッジ③格付け神話、が三位一体となって発生した今回の金融バブル。行過ぎ過ぎた市場資本主義を巻き戻すきっかけに、社会主義的政策がとられるのは止む無し。逆に言わせていただきたい、今回主要先進国が採用した政策以外に考えうる処方箋はあるのか?時間を戻す以外、私には妙案は浮かびませんが、、、心情的な問題として、過去5~10年間、欧米金融機関従業員が享受した給料を返せ、、とかは言いたくなりますけどね。

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