2008年10月20日月曜日

メディア

破綻以降の1ヶ月間、とにかくうんざりしたのはメディアのいい加減な報道。とくに酷かったのは、平日毎晩やってるニュース(どれとは言いませんが、、、)。メディアを鵜呑みにする視聴者は多数いるのですから、キャスター(少なくとも製作者)はもう少し勉強するべきですね。最近笑えた報道をいくつか、、、
①原油高騰過程で→『家計に深刻な打撃』 原油急落→『世界経済の失速』 お前らの仕事は煽るだけか? ②リーマンショック→『経営者はヒトの金でギャンブルをやっていたわけですから、とんでもない話です』 ヒトの金が何をさしているのか分かりませんが、、、銀行と勘違いしてるのではないか? ③大和生命破綻→『世界的な金融危機が、とうとう国内生保破綻にまで発展しました』 あのぉ、規模をよく考えてください。それとバランスシートをちょっと見れば『普通の生保の運用ではない』という事はすぐに分かるはずです。おまけに、同社の運用手法を勘案すれば”世界金融危機の犠牲者という報道よりも、投機的運用に対する批判が先行されるべき”。
挙げたら切りはないのですが、全て”リーマンショック”という単語で済ませてしまうのは問題です。最近町を歩いていて、一日に一度は”リーマンショック”という単語を耳にします。しかも、金融、経済には疎い感じの方々からも。。。こういう方々が金融、経済に目を向け始めたことは大変いい事ですが、メディアが間違った情報を与えてしまうのは大問題です。
私は10年前、ディーラーになったとき上司にこう言われました。『メディアを信じてはいけない。ニュースも新聞も、、、目の前に転がっている、①金融市場の値動き、②政治家、中央銀行、要人などの発言、③経済データ、これらを自分で分析し、考えるクセをつけろ。』当時の私には”メディアは常に正しい”という先入観がありましたが、10年経って”メディアも私も間違える”と考えられるようにはなりました。次の10年はどうなるのでしょうか?

0 件のコメント: