2014年9月28日日曜日

ニトリ増収増益の一方、イオン増収減益(3-8月期決算)

今週発表された決算の中で注目されるのはこの2社だ。

いずれも消費税増税の影響をもろにうける業種なだけに注目していたのだが、かなり明暗がついた形。

もっともニトリは耐久財の中でも、比較的商品寿命の長い商品(家具など)も扱っていることから、駆け込み需要がイオン対比で多めに入っていたものと推察される。

但し、個人的に気になるのは、【張り合い消費】がチラホラと出始めている点。消費増税後の勝ち組の多くは、値下げをせず、むしろ高価格帯をうまく販売することで増収増益を実現している点である。

普段の生活は、PBブランドなどで賢く倹約して、家具などはワンランク上のモノ、たまの外食はプレミアメニュー、といった具合なのだろう。

乱暴に言えば、この張り合い消費が高価格帯(特に資産系)に波及したものがバブルであり、低価格帯(特に消費財)に波及したものが、健全なインフレである。

こういうことを言うとリサーチャー的な人間は、「コストプッシュが、、」とか、「為替が、、、」とか、「スタグフレーションが、、、」とか、「賃金が、、、、」とか、唾を飛ばしてきそうなので、念のため申し上げておくが、ここでは、『消費マインドの力点』について述べているので悪しからず。

ANYWAY、この手の【張り合い消費】を健全に煽り、徐々に一般消費財に落としていく事が、今後の小売業のKEYになってくるのではないかと思う。PBブランドでしのぎを削るのも大事ではあるが、一般消費財の中で、高価格帯から低価格帯まですべて揃えてしまうのは、ある意味、【自分で自分の首を絞めている】のかもしれませんね。

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