本日のゼミ(経営戦略)で、先日コメントしたヘンリーミンツバーグの『戦略サファリ』の概略を発表しました。今回のテーマはコンサルティング会社の大好きな『ポジショニング』 について。
ミンツバーグは例のごとく、世に伝わっている『ポジショニング』の概念を痛快に批判しています(笑)
説明するととても長くなるのですが、簡単に言うと、
戦略形成において、バックデータ、外部環境分析に注力し、そこから特定の戦略を導き出すというアプローチは【草を見て森を見ず】のようなものだと。
【草を見て森を見ず】という表現は私が勝手に作ったものですが、戦略策定者が定義、分析対象を絞って導き出した(捻り出した)戦略は、およそ正しいものではないという事です。
ビジネスマンであれば、ほとんどの方がご理解いただけると思いますが、企業の外部、内部の静態、動態を俯瞰した上で戦略をカスタマイズすることが重要です。また、実行された戦略によって外部、内部の環境は更に変化(反応)します。これに対し、モニタリングと戦略の調整が必要になる訳です。
経営というのは学者が考えたシンプルなモデルで解決されるほど甘くないという教訓です。もっとも、ポジショニング系の学者が考案した分析ツールは、ツールとしては有益なものが多く、戦略構築、自社分析する上で活用し、他の戦略形勢アプローチと融合させることは効果的であるとミンツバーグは締めております。
本件Total Agreeです。ですから、、、『ナンチャッテMBA(MBAを持っているだけの人間)』にはならないように、気を付けようと思います。
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