証券マン現役の終盤に注力していたアプローチです。
【財務戦略】という言葉はよく耳にすると思いますが、【戦略財務】とはまったく意味が違います。
前者は、財務を主語にしたアプローチで、主にBS,PLの見栄えをいかによくするかに力点をおいています。
当方が注力していた【戦略財務】は、【フロントのオペレーション】と【財務】の両方を主語にしたアプローチで、会社全体で最適ポートフォリオ、利潤の最大化を狙うものです。
近年、会計的な規制のみならず、フロントオペレーションについても様々な規制が課せられています。特に金融業界では、デリバティブの清算集中に象徴されるように、リスク管理強化の流れが強くなっています。
新しい規制は業界全体に大きな変化を及ぼしますが、その変化を先取りすることで、業界内でのポジションを比較優位に導くことができるのです。
グローバルにスペシャリストが求められる中、フロント業務と財務、双方に精通するスペシャリスト(これをゼネラリストと言うべきではない)が求められているのです。
昨日、このような発想をシェアできる教授に出会いました。秋学期から始まる講義を受け持つ方なのですが、大変有意義な学びになりそうです。
先生曰く、【日本は諸外国に比べ、CFOの業務が、「いわゆる財務屋」に偏り過ぎている】とのこと。このお考えに強く同意するとともに、『外資系も大したことないよ、、、』と思ったりしています。
この分野は、未発達の分野であり、異業種競争が激しくなる近年においても、比較優位を作りやすいスペースだと思っています。本件に関し、気づきがあればまたレポートしたいと思います。
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