世界中で株が急落し、昨年までのお祭りはなんだったんだ???という感じになっている。しかしオイラは従来より、「私たちはイマ、過去最大の官製相場の中にいることを忘れてはいけない」と言い続けてきた。所謂、『緩和ボケ』というやつだ。
金融政策で大きな変更点を挙げるとすれば、FRBが年末に利上げをしたことだ。それ以外の主要中央銀行は基本的に緩和バイアスがかかっていて、日銀はご存じの通りマイナス金利を導入した。
マイナス金利が市場金利(←国債とかね)の低下を促し、貸出金利低下に繋がる。一方預金金利はマイナスにはできないから、銀行の収益力が落ちる。この金融政策が継続している間は、銀行にとって低採算(場合によっては赤字)が継続するから、『〇〇銀行は潰れるんじゃないか?』という疑心暗鬼を呼び、銀行株が下落する。。。こんなスパイラルが欧州中心に盛り上がっており、知らぬ間に『金融システム不安』、ひいては『マイナス金利悪玉論』が展開されている。
『マイナス金利悪玉論』は、ちょっと言い過ぎかな?と思っている。本当にマイナス金利が適用されている部分なんてほとんどないんだからね。問題は長期金利の過度なマイナス化を放置してしまったことでしょ。
ご存じの通り、マイナス金利は『一部の市場にマイナス金利(ブラックホール)を作ることで、そのブラックホールに落としたくないカネを、それ以外のところに追い払う政策』である。様はマネーフローチャートの一部に『一方通行』を作ることと同義だ。だから中銀は、そのお金を逃がしていくのか、ある程度の腹案を持っているはず(というかそれがなければいけない)。
『日銀はそんなこと考えてない』という識者もいると思うが、オイラはそんなことはないと思う。世界最大の国庫債務を抱える日本で、そんな浅はかな金融政策が決定されるとは思えないからだ。どこまでロジカルに検証したかは疑問符がつくが、足し算、引き算くらいやって、『お金の逃げ場は米債だな、、、』くらいのことは考えたんじゃないの?
う~ん、、、長いね(笑) え~っと、タイトルの『間違えだらけの報道』についてです。久しぶりに金融市場がスイングしているものだから、不慣れな記者が観測記事を書いているのでしょうか?変てこな記事をいくつか発見したのでご紹介。
『日本国債市場では残存2年と残存5年が逆転し、逆イールド状態になった。逆イールドは景気後退期に発生するものであり、今後の景気失速を金融市場が織り込み始めた、、、、、』
⇒ 教科書的には正解である。しかし現在の市場には健全な価格形成機能(金利形成機能)が働いていない。だって発行分の全部を日銀が買ってしまうのだから、、、よってそこで形成されるイールドカーブが、景況感を反映しているっておかしいでしょ?だってインフレターゲット的な政策を取っている中央銀行が、マーケットメイクしている訳だからさ。(Byグリペディア)
『株安が止まらない。日銀が追加緩和、為替介入という[伝家の宝刀]を抜くときが近づきつつある。』
⇒ 念のため言っておきますが、為替介入は財務省の専管事項であり、日銀はその発注をつかさどるだけです。よって伝家の宝刀を持っているのは財務省です。(Byグリペディア)
あれっ?もう一つあったんだけどな・・・忘れてしまった。今日はこの辺にしておこう。そろそろつくばに到着するし(笑)
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