本日の日経朝刊トップ記事は『フィンテックへ投資急増』
2016年4月27日の独り言で『日本はフィンテックバブルだな』とコメントしたが、この傾向は加速度的に強まっているように思う。
フィンテック系ベンチャーと言うのは、『金融系技術を活かしたベンチャー企業』の総称であるが、その事業内容を見ると、「おいおい、テクノロジーはどこにあるんだ?」というものが盛りだくさん。まさに「〇〇ドットコム」という会社名をつければ上場できたITバブルの再現。
今朝の記事では、フィンテックベンチャーに世界中で投資資金が集まり、とりわけ日本では金融機関(実需)と運用会社の投資がラッシュになっていると報じている。
オイラは半年前の独り言で、「3年後には、あのころはフィンテックバブルだったからね~」と言ってるとコメントした。この考えはまったく変わっていない。
ちょっと嫌な例を挙げてみましょう。
複数のベンチャー関係者からこんな話を聞いた。『いま世界中のフィンテックベンチャーの投資案件が日本に持ち込まれている。』 これってね、世界で売れ残ったフィンテックベンチャーが、フィンテックの事をよく分かっていないのにたくさんお金を払ってくれる日本人を頼りに大挙飛来しているということなんだ。
じゃ~どうすればいいのよ???って、こんなのね自分達ではどうすることもできないの。
本当に優れた技術を見抜く目をテクノロジーの素人が持っている訳がない。もちろん投資家、アナリスト、リサーチ機関も持っていない。本当に評価できるのは、同分野の研究の最先端を走っている研究者達(アカデミア)だ。
だまされたくなかったらこの手の人材を採用することだね。
あとね投資手法として、多数のフィンテックベンチャーに分散投資して、どれか当たれば大儲け的な発想をもっているファンドにもの申したい。1年前にもっと安い段階でそれをやっていたら、成功率は高かっただろうけど、今拾っている案件は既にオーバーバリュー。投資回収は難しんじゃないかな?
なお、市場解析&投資ロボ的な発想も破綻していると思う。だってそのアルゴリズムを考えたのは人間でしょ。結局そのビジネスモデルでのマネタイズは、AUM(運用資産残高)と、投資件数ドリブンな訳だから、他のITサービス系、広告系モデルを同じ。いうなれば『ファイナンスサービス系なんちゃってテクノロジーベンチャー』というところかな?
よ~く考えよう、お金は大事だよ~~♪
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