2016年6月27日月曜日

英国国民投票結果への反省

まず相場人として反省したい。今回の英国国民投票結果予想において「離脱過半数獲得」のシナリオをまったく想定していなかった。

なぜこうなってしまったのか?


  1. 英国調査機関の事前サーベイを受けて上下する相場に対して「出来レース」という見方をしていた(金融市場がイベントとしてエンジョイしているだけ)。
  2. サーベイの態度保留者(10-15%)の多くが「残留派」であると確信していた。
  3. 接する機会の多い(多かった)英国関係者の多くが「残留でメリットを享受する(離脱でデメリットを被る)」ヒトばかりであった(自分のフィルターも残留派よりになっていた)。

明らかに油断していた。相場を予想する際の大前提として、「自分の目で確かめたモノだけを信じる」ことを大切にしてきたつもりだった。だからメディアの与太記事に対してはいつも非難を浴びせてきた。今回はそこに驕りや過信があったように思い猛省している。

今さら悔やまれることとして。。。1年ほど前から勉強と情報獲得のためにBBCラジオニュースを週に2,3回聴くようにしていた。その中で「移民問題」がトップニュースになることが非常に多かったのである。投票者にとってはそれだけ問題意識の高いテーマだったのである。

この論点をもっと深堀りしていれば、「サーベイの態度保留者」の思考が、「何が起こっているのかよく分からないからとりあえず保留(考えなき保留者)」ではなく、「本当に迷っているので現状保留(熟慮の上での保留者)」と考えることができたはずだ。

政治参加意識の低い日本に慣れ過ぎてしまい、「態度保留者」の行動を日本の「考えなき無党派層」と重ねてしまったのである。

あまりに浅はか、あまりに稚拙、悔しい、、、相場人として猛反省Orz

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