2020年8月28日金曜日

病と仕事

 安倍首相が持病を理由に辞任を表明した。ご存じの通り、同氏にとって2回目の「病を理由にした辞任」である。

オイラは同氏の仕事を云々言うつもりはない。言い始めたらきりがないからだ。もっと言えば同氏の仕事を云々言う輩には、もっと沢山のことを言ってやりたいが、この思いを書くだけで本が出来ちゃうのでやめておく。

「病と仕事」 実際に自分が同じ立場に置かれたらどういう決断をするのか、いまは分からないけど、その時に振り返れるようにショートコメントを残しておく。

何度か書いたけどオイラは経営者として、りそなホールディングス会長をお勤めになった、故 細谷英二氏を尊敬している。同氏は側近にも自分の病状を告げず、文字通り「死ぬまで働き続けた」。一方、安倍首相は病を理由に仕事を辞めるといった。

この違いは仕事を、「天命」や「人生」そのものと捉えているところから来るのかもしれない。少なくとも細谷氏は周囲に病気を隠しながらも役員会議では、「私が死ぬ気になってやっているのに、なぜあなたたちは死ぬ気で変化しようとしないんだ。」と仰っていたらしい。この言葉には、仕事を「人生」そのものと捉えているような印象を受ける。

少なくとも仕事を「人生」と捉えている人が、病を理由に辞任することはないと思う。オイラは「人生=決めたことをやること」と考えており、現在の「決めたこと」はベンチャーを成長させることである。やっぱり現在の考え方では、今回の辞任劇には賛同できない。

オイラも同じ状態に追い込まれたときにどういう決断をするのか正直な話分からない。でも今日、こういう思考を巡らせたことだけは忘れないでおきたい。

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