2016年4月7日木曜日

IMFが世界経済成長見通しを下方修正

先日、IMFのラガルド専務理事が、2016年景気見通しを下方修正する可能性に言及した。その理由として3点、①中国に関連した景気減速、②資源安、③金融環境の悪化懸念を挙げている。

もっともな理由だが、IMFが言うとなんか文句をつけたくなるのはオイラだけか?

歴史的に見てIMFの言っていることは、「正論」か「大きなお世話」である。

今回も、「中国経済が世界経済を振幅させるほど大きくなりすぎた(大きくさせてしまった)」、「今まで投機商品として放置していたコモデティがコントロールできなくなった」、「加盟国が自国の財政、金融政策で資本市場をハンドル出来なくなった」という、【自分たちの落ち度】を棚に上げているようにしか見えない。

【自分たち】と表現したのは、IMFのことではなく、IMFで幅を利かせている主要先進国(出資比率が高いという意味では日本も含むんだけど、発言力という意味では低い)という意味である。

過去のIMFの「大きなお世話」という意味では、90年代後半以降の日本に対する要請が挙げられる。まぁ、半分は正論だったので仕方なしかもしれないけど、「日本の金融システムは不安定」「潜在する不良債権が大きい」「不良債権早期処理を、、」「インフレターゲットを導入せよ」「財政危機」「デフレスパイラル」などなど、、、

IMFの目的は、「加盟国の経常収支が著しく悪化した場合などに融資などを実施することで、国際貿易の促進、加盟国の高水準の雇用と国民所得の増大、為替の安定、などに寄与する事である(ウィキペディアより)」

本来であれば安定をもたらすことを生業としているのであって、「相場を煽る」のが仕事ではない。だから尚更、今回のコメントを見ていると「自分たちが無策で影響力が弱くなったもんだから、正論を遠吠えしているだけ」に見えてならないのだ。

まぁ、いいや、今日はもう少し相場と格闘してから寝る。

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