よくミーティングで、「ビジネスで勝ち抜くためには、〇〇した方がいいのではないか?」的な発言を耳にする。先日もオイラのプレゼンに、同じようなご意見を頂いた。思ったことをすぐに喋ってしまう人間なので、すかさず、
『何に勝つんですか?』と聞いてしまった。
ご発言された方は言葉に詰まってしまった。衆目の前で失礼な発言だったと、後から反省したOrz
でもね、これは本心の発言でして、おいらのプレゼンは国内外の競合調査、バリューチェーン上の上下の調査、競合技術の開発状況なども踏まえ、「当技術には明らかな新規性があり技術が完成した場合、唯一無二の存在となる可能性が高い」ことを指摘している。
相手がいなければ不戦【勝】ということになるのかもしれないが、やっぱりこの質問はおかしいよね。「△△するためには、〇〇した方がいいのではないか?」という発言は、論点を絞った良い質問方法だと思うが、その前提条件を間違えると、理解力の低さを露呈するだけなので自分も気をつけなければいけないと考えさせられた。
さて、ちょっと論点は軸ずれしまして、、、最近、「勝つ確率」と「リスクテイク」についてボケ~っと考えることが多くなった。マーケットのポジションテイカーとしては比較的馴染の深い発想だが、事業創造の現場において、この発想をもっている人間が意外に少ない。
事業創造の現場には、「イケイケドンドンタイプ」のリスクテイカー(起業家)が結構多い。しかし「勝つ確率」をちゃんと考えたうえで参入している人はそんなに多くないような気がする。
これを言うと、多くの起業家はアオスジを立てて、「勝算があるからやってるに決まってるだろ」とか「夢を実現するためにやってるんだ」とか「社会貢献のために云々、、、」と怒り出すのだろう。
でもねオイラは、本当の意味で「勝つ確率」を把握するということは、既存市場、企業、技術、商流のみならず、その将来変化も考察に加える必要があるのだと思うのです。そして現在、未来において「誰とやるか」「何をするか」を、「事業が順調に拡大した場合」「事業が低迷した場合」など様々なパターンで考察する必要があり、
【その現在価値が「勝つ確率」なのだと考えている。】
こういう事を言うと、この発想を理解していただけない方には、「こいつは慎重過ぎてダメだ」と思われるのだろう。しかしオイラは、勝つ確率が低いビジネスでもリターンが高ければ飛び込んでいくし、勝つ確率が高いビジネスでもリターンが低ければ飛び込まない。
そして、『勝つ確率が分からないものには飛び込まない』と決めている。『投資が1000倍になるんだったらやるでしょ』と意地悪な突っ込みが来そうですが、それでもやらない(笑) 考えてください、事業をやるということは、借金をしなくても様々なステークホルダーを生み出し、そこには責任が発生します。ダウンサイドリスクが出資金だけで済むのであれば投資倍率を頼りにスタートするのもありでしょ。しかし事業低迷となった場合、出資金では済まない有形無形の債務を負う可能性もある訳です。だから、やらない(しつこいね・笑)
久しぶりに最近の思考を吐き出したので、今日はこの辺で気絶↓
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