2026年2月14日土曜日

検査のビジネスフロー

検査のビジネスフローをあらためて考える。

勝利の方程式は下記。

  1. 検査の精度が高い
  2. 価格が適正
  3. ユーザー(医師)が注文しやすい

1、について説明する。一般的には「当たり前」という感覚をもつと思うが、実際のところ保険適用になっている検査でも精度が不安定なものがある。そしてよく勘違いされるのが、「検査=診断」ではないという点だ。感染症の検査であれば、「◎◎ウィルスがあるorない」で「検査=診断」が成立する。一方、膠原病の様な多臓器疾患においては診断基準が複数あるため、「検査(A抗体陽性)=診断」とはならない。もう少し詳しく言うと、診断には、「A抗体陽性」+「手指・足趾に限局する皮膚硬化」の両方が満たされて初めて「◎◎病」と診断される。このような疾患においては、検査精度の進化と、診断手法の進化が同時に進んでいるため、「検査精度」の定義自体が揺らぎ続けていると言っても過言ではない。長い説明になったが、1については、(ベンチャーのような)検査の開発会社が製品開発・改良の努力を続けることで市場のニーズを満たしていく項目である。

2、について説明する。保険適用の検査であれば厚労省が価格を決定するので企業努力は保険収載までで完了する。一方、保険適用ではない検査(研究検査)は、1,3の影響を受けながら適正な価格に落ち着くこととなる。一般的には、「検査(研究検査)」は精度の低い検査という印象を与えがちだ。しかし膠原病、多臓器疾患の領域ではこれは間違った解釈である。その検査自体が診断に直結するか、現在の医学ではまだ解明できていないため、保険適用にはできないのだ(=時期尚早)。しかし臨床現場においては、診断手法の進化の中で「この検査(研究検査)はやるべきである」という判断になり、ニーズが顕在化する。そのニーズが高まり、他の検査では検査できないものであれば価格は上がる。

3、について説明する。これはベンチャーにとっては一番課題となる点。医師(ユーザー)が使いやすい検査とは、「①検体(サンプル)を取りに来てくれる(商流)」、「②病院の検査部でも検査できる(検査の簡易性)」、「③検査結果が分かり易い(明解性、簡潔性)」が求められる。ベンチャーでなんとかできる部分は③のみ。①と②は、大資本がなければ達成できない項目。ベンチャーの検査は、①と②を満たせばもっとスケールするものと考えている。しかしこれを満たすためには大企業を含む第三者の介在が必要となる。短期間で実現できる項目ではないので、複数の可能性を展望しながら社外連携を模索している。

長いコメントになったが、現状の立ち位置を記録するために久しぶりに真面目なコメントをしてみた。

やっぞ!!!

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