苦節2か月、銀行融資が内定した。2行による協調融資で、創業間もないベンチャーとしてはとても良い条件をいただけたと思う。片方から『プレスリリースしていいですか?』と打診され、ちょっと嬉しくなった(笑
金融業界の仲間からは、『最近は融資先が少ないから有望な技術ベンチャーなんて言ったら簡単に融資してくれるよ。』との事だったが、実際はそうでもなかった。
決定された融資条件を見るに、『高い評価をいただいた』という印象はある。一方、『高い評価』をいただくには、相応の説明、資料提出、外部評価などが必要で、その作業には正直かなり骨が折れた。
融資業務4年、金融市場業務16年、骨の髄まで金融屋。資料作りはお手の物だし、彼らの言っていることも阿吽の呼吸で理解できる。そんなオイラがこれだけ苦労したので、金融経験のないベンチャー経営者(およびCFO)にとっては、難儀だと思う。
ベンチャーは現在、多数のプロジェクトを抱えている。顧客関連の大口プロジェクト2件、助成いただいている開発プロジェクト3件、これに加えて自社R&D系のプロジェクトを企画し始めている。
うちは単品の新製品を開発する【一本足ベンチャー】ではない。使い古された言葉でいえば【プラットフォーム型】のベンチャーだ。現在はプラットフォーム上で沢山のプロジェクトが走りながら、プラットフォーム自体も成長している過程。
銀行員ならすぐ分かるよね。何をやるにも増加運転資金が必要なんだ。ケースによっては助成金や研究資金をいただくこともできるが、そういうケースばかりではない。
とりあえず銀行融資が固まったので資金計画を組みなおして、次なるアクションをスタートしたいと思っている。
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