2017年3月22日水曜日

中間点検(相場展望)

下記は本年1月2日の「独り言」の抜粋である。3か月経過したので中間点検を実施したい。



                    (YahooファイナンスWebサイトより抜粋)

【筆者指摘の通り(←この表現でニヤッとする人は円債市場関係者くらいか?)】米国株と日本株のデカップリングが見事に発生。

春先にかけてドル円、日経平均ともに高値トライをして年末にかけてボラティリティー上昇を伴いながら下落と予想しているが、ここまでこれと言ったラリーを見せていない。これをどう判断するか? 「年度初にラリー?」or「このまま下値模索のハイボラティリティーマーケット突入?」 難しいね。

でもね半年くらい後になって振り返れば、「あの時FRBが焦って利上げしたから、、、」とか言われてるかもしれないな~、後講釈の大きな材料が提供されちゃってるからひょっとしたら後者になるのかもしれないな。

ポジションの方は年末にドルのリスクアセットは全てオフセット。ドルキャッシュも全て円転しちゃったのでスカスカ。日本株のデルタも順調に圧縮し、本日も少し減らした。

長期保有のREITと南アフリカランドはHOLDしたまま。REITは安定してるし、南アフリカランドはご存じの通り直近高値を更新しているのでヨカ。

次のアクションで何をするか???正直、本日の日経平均下落で「PUTを売りたい病」が疼いた(笑)でもここは我慢することにした。その際の自問は「保有している日本株現物を全部売却したら日経平均先物オプションのプットを売ってもいいよ」である。とりあえず本日の答えはNOだったのでブレーキを踏んだ。

日経平均先物もドル円も直近安値を抜け始めている。チャートも崩れている。ここは追撃売りするか静観するかの局面である。

それにオイラ、忙しすぎて新しいポジションを取るほど余裕がないのね。だから見て見ぬふりでボラティリティーBreak Outを待ちます。


【2017年1月2日の独り言より抜粋】
(前略)1996年から1999年の推移に着目して欲しい。ダウが上昇する過程で日経平均が下落している。これは日本の金融システム不安をネタに欧米金融機関が日本を草刈り場にした時代である。限られたパイを奪い合う展開になれば、搾取した方が富んで、された方が貧する。当たり前のことである。(中略)

とても乱暴に申し上げる。
トランプ政権はまだスタートしていないが、メディアおよび金融市場は『トランプは現実路線を歩むはず』と決め打ちし始めている。もう一度思い出してほしいのは同氏が、『We will make America great again.』と主張する人だという事である。

オイラは、トランプ氏は『現実路線を選択』するかもしれないが、目的としての『偉大なるアメリカの再興』を放棄することはないと考える。即ち政策は内向きで、海外から搾取せずともエサを与えることはないと考える。だから1996年から1999年のダウVS日経平均で発生したような現象が発生すると予想しているのだ。

トランプ氏が何をするか予想するのは難しい。しかしその結果として発生する米国株の上下が、日本株に正反対のバイアスをかけると見ている。

個人的な相場観、世相認識、気になっている点など

  1. 外交の不安定化と世論形成
  2. アベノミクスの不安定化と世論形成
  3. 投資性向の低下
  4. 上記を踏まえて日本の政治が不安定化する可能性(一寸先は闇)
  5. トランプ政権が徐々に他国窮乏策を推進(影響はじわじわと出て来る)
  6. グローバルのパワーバランスが変化(影響はじわじわと出て来る)
  7. 欧州の金融システム不安再燃(欧州内でのパイの奪い合い)

マクロ環境

  • FRBは2回利上げ(2回目のリスクオフが大きい)
  • 日銀は緩和的な金融政策を継続
  • 原油50ドルは長続きせず25-50ドルレンジ

総合すると昨年と逆のパターン。即ち『年初はトランプ政権誕生を静観し、儀礼的な歓迎ムードから低ボラティリティー。しかし年後半にかけてレジームシフトを意識しボラティリティー上昇。米国株が保護主義歓迎で上昇しているようであれば、日本株の下落幅はかなり大きい。』

水準にもコメントしておこう

日本株: 春先にかけて19000~20000円の高値、年末は15000円
ドル円: 春先にかけて117円~120円の高値、年末は100円
WTI: 春先にかけて50ドル近辺の高値、年末は35ドル

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