バタバタしていてマーケットがあまり見れていなかったのですが、3週間ほど前の20年国債入札以降、金利市場が暴れているみたいですね。
今週の10年入札もテールが4.5bpだったのだとか。
聞いた話を総合すると、きっかけは20年入札の模様。それまでは日銀の国債買入に支えられ、「入札で購入⇒日銀に売却⇒市場流通玉は限定的」、、、こんなルーティーンを事務作業のように繰り返してきた。
しかし今回は、
「入札で購入⇒予想外に入札結果が軟調で簿価の高い入札玉が発生⇒日銀の買入オペまで待てずにセカンダリー市場で売却」
こんな流れになった模様。
ようはリスクテイク能力のうち、損失への耐性に引っかかってしまったということ。しかもタイミングが悪すぎる、、、外資系にとっては年度初。このタイミングでPLリミットに引っかかってしまうと、社内のリスク管理体制によっては、①当面のリスク運営枠を縮小される、②当面の売買を停止される、③該当トレーダーを解雇する、、、などなど、厳しい措置が取られる。
メジャープレーヤーの多くが出鼻をくじかれた形で、相場のスイング(=本来トレーダーにとっては収益機会)を指をくわえてみている状態なのかもしれない。
また日系証券にとっても3月末決算を控え、徐々に手を出しづらくなる時期でもある。この市場参加者の総すくみ状態が、今回の10年入札の軟調な結果をもたらしたと考えてよいのではないか?
もっとも、、、ようやく10年0.40%ですか?十分低いですよ、まだまだ(笑) これを言っては元も子もないのですが、
「物価上昇率2%を目指している国の国債を、2%以下の水準でディーリングしようとしていることに問題がある。」
それも0.2%台の10年債や、1%割れの20年債でやっていたのだから、こういう結果を招くのも仕方なし。
「資金量が多すぎて、他の資産でディーリング出来ないんだから仕方ない。」という市場の声が聞こえてきそうですが、
⇒ 『それはステークホルダー(株主、預金者、契約者)からの要請ではなく、組織(上層部?)の要請(要望?)ですよね?』
という事で正論だけ述べて、そろそろレポートに戻ります。
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