2014年11月29日土曜日

原油(WTI)底割れ

一昨日開催された石油輸出国機構(OPEC)は原油価格下落の中、「減産を見送った」。市場は「減産見送り」を予想していたものの、マーケットは耐えることが出来なかった、、、

昨日のNY引けは、WTI1月限1バレル=66.15ドル(前日比7.54安)。価格ベースで言うと約10%の下落。そもそも感謝祭前後で流動性も薄い中だったので、投機筋の投げが買手の少ない中で集中したのだろう。

『原油価格が下落する中、なぜ?OPECは減産を見送ったのだろうか?』

理由として考えられるのは、
① 米国シェールオイルの採算が約70ドルであり、OPEC(実質的にサウジアラビア)が原油生産NO1の座を取り返すとともに、米国のパワーを減退させる意図。
② ロシアへの経済制裁の一貫(ロシアの生産コストは約105ドル)。もっとも、黒幕は複数国が考えられる。
③ その他地政学リスク。

何にせよ、「短期的な経済合理性で動いていない」ことだけは確かだ。無論、本件は日本経済にとってはフォローなんだけどね(笑)

原油のことになると、いつも恐縮ですが、なんだかな~~???と思う事は複数。

① 実際の原油世界貿易高の(わずか)1%でしかない、WTI原油先物市場の価格で、世界経済が振り回されている現状、、、そろそろなんとかしようよ。。。というか、その方が都合がいい人がいるんだよな。

② 2008年春先に、某投資銀行が「中国及び新興国の台頭、およびこれらの中期的な経済発展と人口増で、原油価格は当面160ドルを目指し、その後も下がらない。」的なことを言ってたよな。あの頃はブログではなく、DAILYコメントで、その投資銀行のコメントをぶった切ってやったが、その投資銀行が最近、、、

『原油は75ドル割れを試す』とか言ってたのを見ると、正直腹が立つ。2008年の急騰は、相場操縦と言われてもおかしくないんじゃないか?
だってあの時は、この(わずか)1%の市場に、ロングオンリーの投資家が次々に参入している時代だったのだから、その動きが分かってる業者は「ロングにして、煽って、高値で買わせる。」それだけで収益を計上できた訳ですよね。

6年前と同じことで、また腹が立ってきた。暴走が止まらなくなって来たので、今日はこの辺で。

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