短期的にはYes、中期的にはNo、長期的にはYes。
チプラス首相が、「債権団の求める財政緊縮策を問う国民投票を7月5日に実施する」と言ったもんだから、週明けの金融市場は多少揺れることが予想される。この影響はどんな感じなのか?というのが冒頭のコメント。
我ながらよく分からない表現ですね。個人的な見解を順番に言うとですね、
短期的: 金融市場に影響あり
ほとんどの市場参加者が、「今回もどうせ事なかれ主義的に延長するんでしょ」と考えていたから、チプラス首相の決定はビックリ。民主主義的に考えればですよ、国民によって選ばれた政権与党の党首(首相)が、国の方向を決定するのは当たり前。しかし今回ばかりは、自分で判断して失敗したら【自分のクビが危ない】。だから国民に判断を委ねちゃった、というか責任を放棄しちゃった(笑) ありえな~い、、、
こんなことやる政治家、なかなかいないよ。これは予想つかないよ。しかもだよ、、、、国民投票の日程がIMFの返済期日6月30日よりも後なのだよ。チプラス首相的には、「これでEUが慌てて、支援に動くだろう、、、」とでも考えたのか?いや~~、考えてないよな、ただただ、『最速のタイミングの週末』がこの日だっただけだろう。
なんにせよEUは動かない可能性が高いので、6月30日はデフォルト決定の確率90%。
市場は備えてなかった分、グローバルに株安(欧州>その他)、ユーロ安(円>ドル>高金利系>ユーロ)、こんなアクションになるのかな?
中期的: 金融市場に影響なし
ギリシャの債務残高は45兆円くらいだ。『リーマンが60兆円だったから、インパクトは大したことがない。』とか言うタコちん、おっと、頭のいい人が一杯いるかもしれないけど、その考え方はチト違うのよね。
金融ショックというはね、震度とマグニチュードを別に考えなければいけないのだよ。まずね、
震度というのは、『ギリシャデフォルトによるギリシャ債権者の損失額』、
マグニチュードというのは、『ギリシャデフォルトに付随して発生する、デリバティブ、証券化など派生商品による薄く広い悪影響の波及。及びそれによる信用収縮』
長い説明になったけど、簡単に言うとこんな感じかな?
今回のケースは、震度: リーマン>ギリシャ、 マグニチュード: リーマン>ギリシャ、なので、結果的に【インパクトは大したことはない】 だけど、タコちん、おっと、頭のいい人の説明がいかに、いい加減か分かるでしょ。
長期的: 金融市場に影響あり
これはね広義のマグニチュードとも言えるかもしれないいんだけど、地政学リスクが高くなると思うのですよ。EU域内では2つの格差が大きくなっている。それは富裕国と貧国の格差と、各国内における貧富の格差。スペインのカタルーニャ、トルコのクリミア、イギリスのスコットランドなどなど、独立的な気運が色々な所で高まっているのも、行政への不満が主因。だからねギリシャが寝転んで、その後処理でモタモタしているようだと、【国だけでなく、特定の地方】から同じような不満が爆発する可能性がある。
EUがゴタゴタして喜ぶのは、当然ロシア&中国。この両国は現在、経済的な問題を抱えている。よって、このチャンスに乗じない手はない。当然ゆさぶりをかけて来る。
もしそんな状況なったら、FRBは利上げなんか出来るのかな?こんな考え方で、長期的には金融市場に影響ありと考えている。
じゃ~どうするのかね???と言われれば、日本株と高金利通貨の押し目買いチャンスを待つのだよ。少し下向きに張ってたら面白かったんだけど、現在の下向きのポジションはディープアウトのN225PUT2枚と、ファーアウトのCall売り1枚だけ、、、日経平均が18000円くらいまで下がると面白い事になるんだけどな(笑)
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