2009年2月8日日曜日

一目均衡表

ルーツが先物トレーダーだったので、チャートが好きなんですよね。先日もDAILYのほうに書いたのですが、様々なプロダクトで一目均衡表上”転換”もしくは”加速”を示唆する”雲のクロス”が発生している。時間帯で言うと2月5日~10日くらいの間かな~。

金融システム不安をきっかけにしたグローバルな景気失速&金融緩和+財政政策。どの金融市場も同じテーマで相場をやっていたので、チャートが似通ってしまうのは仕方のないことですが、上記”雲のクロス”が少なくとも、ユーロ円、豪ドル円、日経平均、ダウなどで同時に発生しているのは興味深い。

その間、不穏な動きを見せる、米債市場、、、財政悪化懸念から売られ続ける様は、まるで10年前のJGB(日本国債)と同じ。『景気悪化→追加経済対策→財政悪化懸念→悪性の金利上昇』というシンプルな相場だったのですが、地合いが悪かったため、本来なら金利低下反応をすべき『予想対比強めの経済指標(=財政負担が少なくてすむとの連想)』が出ると、何を間違ったか、『良い金利上昇』とか言って、滅茶苦茶な相場をやってました。

当時はCTA系のヘッジファンドなんかも元気だったので、ダイレクションが出ると、一方向に傾きやすいことが多かったという見方もできますが、今の米債市場は当時の日本とウリ二つ。

そこで心配性の私は、『今後、悲観的に織り込みすぎた米国経済指標が、予想対比強めの結果を出すたびに注意が必要』と考えるわけです。4月以降は景気対策の効果が出始めるというのがコンセンサス。1-3月期のデータが予想よりも悪くなければ、4-6月期からテイクオフ(景気浮揚!)なんて勘違いした相場をやらかすかもしれない。

市場関係者のほとんどが、そんな事はないと考えています。4-6月に落ち込みが緩和されても、それ以降は再失速という見方がコンセンサスで、基本的に米債は押し目買いという方が優勢。円債もほとんど同じような相場観ですよね。次に相場が下がったとき、日米とも投資家さんは同じ行動(=押し目買い)をとると思うんですよ。

そして、皆が買ったあとに悪魔のシナリオ、、、なんて事にならない事を祈ります。個人的にはそういうタイミングがあったら、残存2~3年債の利付債を購入する予定。そういえば、2年前に購入した1%クーポンの2年債がそろそろ償還するしな。。。

ちなみに3年前に残存5年1.5%も買いました!メガバンクに行くと、結構既発債の中途半端な償還物を売ってるんですよね。

あっ、、そうそう、最初の話に戻ると、諸々のチャートは先週末のNY市場で株高&円安方向にブレイクしたようにも見えます。このチャート短期的に順張りOKという感じかも。

まっ、、負け犬(株&REITオオヤラレ)の遠吠えですがね。(豪ドルは勝ってますが、焼け石にお湯です・涙)

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