14年前の今頃

14年前の今頃。

六本木ヒルズの32階オフィスに緊急招集がかかり、会社が潰れたことを知らされた。近年は、その日を過ぎてから気付くことが多かったが、今日は何故か気付いた。

あの時の気持ちを振り返ると、「やばい、どうしよう」という気持ちは一切なく、「自分には何ができる？」という自問自答ばかりだった。六本木ヒルズの空調の効いたオフィスに西日が差し込み、心だけ滾っていたのを覚えている。

14年経過した。あの日のオイラに伝えたいことがある。

「おい、お前さん。なんかギラギラ、ギトギトしてるねぇ。でも大丈夫、お前さんは14年後、バイオベンチャーの社長になって、起きている時間全部仕事で、ゴルフは年2回で、お金はどんどん無くなって、やってもやっても評価してもらえない、つらーーーい時間を過ごすことになるんだよ。もちろんギラギラ、ギトギトは一切なく、パサパサ、ポソポソした人生だ。つまらな～～い人生になるんだよ～～。でもね、14年後のお前さんはそれを【たーーのしーーー！！！】って言うんだ。ヒトってね、年をとっても変われるんだよ。だから1秒たりとも手を抜いてはいけないよ。」

やるぞ。一直線にすすむ。