インドネシアの高速鉄道建設に際し、日本政府は新幹線の売り込みを4年ほど前からやっていた。両国の関係も良好であり、円借款を通した金融支援も十分だった。普通に考えれば、「この受注は外さない」と考える。
しかし中国がこの案件に3月から飛び込んできた。そして9月初旬、インドネシア政府は一方的に両国の提案を却下。この時点で、外交的には「ナンジャソリャ」です。そして今般、突然、
「この案件は中国に発注します」By インドネシア政府
インドネシアはソフィアン国家開発企画庁長官に来日させ、菅官房長官に直接、「本件は中国に発注を決定しました」と通告。これほどの非礼を働いたのであれば、最低でも大統領から電話を入れたうえで、、、などと日本人的な作法を考えてしまうのですが、こういう甘い考えが足元をすくわれあ原因なんだろうな。
普通の営業頭で考えれば、両国の提案を却下した時点で、競合相手(中国)の提案が勝っていたのならば、アンダーグラウンドに動かなければだめだよね。ここでいう「提案が勝る」というのが今回のミソになっていて、日本政府は呑気に「日本は安全性という技術力で勝っている」と高をくくっていた。しかしインドネシア政府は「イニシャルの経済性で勝っている」ものを欲していた。
結局、日本政府が営業になり切れていなかったという事。相手の欲しているものが何かをよく理解した上で、セールスする。民間では当たり前のことですよね。重要法案でテンテコマイケルだったのは分かるけどさ、こういうのはね、前例を作ってしまうのが一番ダメなんだよね。
肝に銘じて欲しいのは、「次頑張ります!」っていう人は、永遠に同じこと言ってるんだよ。でもね「次」は、いつまでもないんだよね。
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