ウォールストリートジャーナル、ロイターが報じたところによると、シティグループが日本のリテール業務を売却するとのこと。
現状メガバンクを含む10行程度の邦銀に打診しており、9月にも入札が行われる模様。同社は2012年にも複数国において、個人業務撤退を実施しており、不採算部門の淘汰という意味では、従来の流れを踏襲していると言える。
ここで問題となるのが企業としての公共性、継続性、ガバナンス。
「株式会社」として、ステークホルダーのマジョリティーに従い、このような決断を下すことは珍しいことではない。むしろ経済合理性を勘案すれば全うな選択と言える。
しかし同社は日本において100年もの間、金融業務を手掛けており、外国系邦銀(新生、あおぞらと同様)として営まれている。すなわち、地域(日本)に根を張って運営されてきた企業であり、経済合理性だけで判断出来ない部分も沢山あるのである。
当然、この歴史を加味した上での決断(総合判断)なのでしょうが、これまで撤退してきた国と比較すると、日本におけるリテールビジネスは規模が大きい。
本件の是非を問う訳ではなく、経営分析するのが趣味となってしまった今日この頃、以下の4点が気になって、気になって、
1、意思決定プロセス(デシジョンツリーなど確率分析)
2、売却後の対象顧客へのサービス提供範囲(1顧客としての興味もあり)
3、買収者の意図と効果
4、買収以降のパフォーマンス
いちユーザーとして、当面ウォッチしてみよう。
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