先週の相場は、水曜日午後に開催された、安倍自民党総裁の講演内容をきっかけに円安、株高、債券ツイストスティープとなった。マーケットでは「安倍トレード」という言葉がもてはやされた。
デフレ脱却、インフレ目標2-3%、財政健全化路線ストップ(←ま~ここまで名言してないけど、「上げ潮路線」だわな)、円高是正と景気のいい言葉が並んだ。解散宣言翌日だったこともあり、各市場ともに、次期首相と目される人物のトークに鋭く反応した。
もっとも、安部総裁、、、会見の冒頭に、「野党党首として申し上げると、」とおっしゃっており、政権与党の党首となれば、もう少しマイルドな政策に落ち着くのが透けて見える。でもね、、、選挙後の連立が、衆参で過半数を取るようだと、閉塞感の強かった東京マーケットも少しは明るくなるのかな?ちょうど年も明けるし、異例の年末選挙というのも、そういう意味では悪くないのかもね。
選挙戦終盤に向けて、リップサービスがしょっぱくなることはありえない。すなわち、当面は現在のトレンドおよび水準を肯定する展開が継続するのだろう。とにかく株が上がるってのは悪いことじゃないね。
金融政策はどうなるのか???ここが難しいですね。それほど深い考えもなく、インフレ2-3%と言ってるような気がしますが、成長戦略もなくインフレを起こしたら、かえって景気が悪くなるような気がしてならない。デフレが困ると言ってる消費者なんていないわけですからね。。。
現状の枠組みで、金融政策でインフレを起こすことは基本的に難しい。ETF、REITを大量に買って、株式、不動産市況が活性化しても、物価はそれほど上がらないでしょう。ゼロ金利にして、日銀当座に懲罰金利(マイナス金利)をつけて、量的緩和効果を民間に浸透させようとしても、需要がないわけで、誰も金を借りないから景気なんてよくなるはずがない。
結局いつもの議論になりますが、大切なのは需要対策。お願いだから、公共工事大量発生的なレバレッジの効かない政策だけは勘弁です。
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