昨晩、全英オープンゴルフをテレビ観戦した。
学生時代、競技ゴルフをしていた事もあり、数年前までは四大メジャー中はテレビにかじりついていた。。。しかし、左打ちに転向後、徐々に競技熱が冷め、最近では女子ゴルフを冷やかしで見る程度になっていた。
しかし、今回のThe OPEN(=全英オープン)は違った。石川遼が出場していたからではない、トムワトソンが上位で頑張っていたからだ。
15歳からゴルフを始めた私にとっても、トムワトソンはOLD STARである。最後にメジャーを制したのが26年前なのだから、、、ゴルフを始めたばかりの頃、父からスイングの見本としてトムワトソンのスイング写真を良く見せられたもんだ。
私にとって、それほど印象の強い選手ではない。強かった頃のトムワトソンを知らないので、せいぜいメジャー競技に毎回出てくる、昔上手かった選手。。。というイメージ。プレースタイルも、当時では豪快なスイング、、、と言われていたらしいが、どちらかというと、冷静、沈着で、緻密なプレースタイル、という印象の方が強い。簡単に言えば、癖のない(=花のない)つまらないプレーヤー、という位置づけである。
そんなトムワトソンが59歳という年齢で、THE OPENのトップに躍り出たのだ。クラブとボールの進化も当然手伝っている、、、しかし290ヤードを超すロングドライブ、3Wで250ヤード先のグリーンを捉えるパワーと正確性。そして、熟練という表現が当てはまる、アプローチとパッティング。
風の強い全英オープンならでは発揮される、老獪さ!プロゴルファーだけではなく、中年のアマチュアゴルファーも心を動かされました。
一般的には、『2位の人間はすぐに忘れられる、、、』と言われますが、この異業は今後も語り継がれるのでしょう。プレーオフに敗れた後、ラウンドリポーターの青木功が泣いてました。シニアゴルファーとして共感した部分、負けた悔しさ、やれた感動、、、色々な思いだったのでしょう。
ギャラリーも老兵に、惜しみないスタンディングオベーションを贈っていました。
試合後のインタビューでワトソンが自嘲気味に言いました、「Old fogey almost did it(時代遅れがほぼやり遂げた)」。しかし、ワトソンはこうも言いました、「とても失望している」と、、、全英ならまだ戦えるのかもしれない、戦って欲しい。ゴルフってそういうスポーツなんですよ。
ちょっと興奮気味に、散文失礼いたしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿