2008年11月6日木曜日

個人投資家?動向

①東証端末もBB端末もない②レラティブバリューの分析ツールもストップ③お客様と直接話す機会もない、、、こうなるとJGBマーケットで何が起こっているのか?肌感覚はゼロに近くなります。それでも、①時間は無尽蔵に余っている②経済的な将来不安が付きまとう、とくれば、自己資産防衛本能が働くわけです。そうです、現在オフィスでは、普段相場とは離れたところにいる方々(ミドル、バック、IT、アシスタント等など)も含め、運用談義で大盛り上がり。
傾向と致しましては、コンプラチェックが厳しい現物株は敬遠(実際やる方は承認を取り、中長期保有前提で運用)される一方、投信(株、Reit)、ETF、為替などが好まれている模様。そもそも、米系企業であったことから、日本人従業員の多くは外貨建て資産をほとんど持っておりません。理由は簡単で、ドル建て支給のボーナスを、毎年”定められたレート”で円転させられるので”ボーナスが出る前提(=会社が健全に活動しているとき)”で働いているときは、ドル預金を持っているのと同じ効果があるからです。定められたレートとは”事業年度1年間の平均ドル円レート”などが採用される事が多いのですが、ヘッジするにはForex業社でレバレッジショートするしかありません。しかしヘッジ対象資産であるボーナスは年度末にならないと分からず、ヘッジしようにも元本が不明。加えて、、、華やかに見えるかもしれないこの業種、正直言って狂ったように忙しい。簡単に言えば日系企業が5人くらいでやることを1人でやるわけですから、忙しいのは当たり前、かつかなり原始的手作業がてんこ盛りなんです。ですからForex口座を開設する暇なんてなかったし、仮に開設していても機動的にヘッジ売買を繰り返す精神的余裕がない。
そんななか訪れた千載一遇のチャンス!ここぞとばかりに①為替本読んだり(フロント担当者でも意外なほど他市場の知識が薄い人が多い)②Forex口座開設したり③投信購入したり、等など。『○○銀行で投信買うと3ヶ月定期の金利が4%』とか『○○AMの○○投信は手数料が安い』とか、”お得系情報”には耳ダンボです!
フロント以外の人からは、『ドル買いたいんですけど、どう思います?』とか『株はどこまで下がりますか?』とか、、、専門外の質問を多数頂戴して困っています。他の部署の人達は”市場フロントの担当者はマーケットに精通している”と勘違いしているのでしょう。私はこのような質問に、こう答えています、『私はJGBセールスであって、為替や株は専門外です。おまけに私の購入したリスク資産は残念なことに全部やられております。もしあなたが一切リスク資産を持っていないのであれば運用対象資金(全資産の2~3割くらい)を更に5分割くらいにしてこの位置から買えばいい。でもレベル分散、時間分散を心がけてください。』
ハイ、長期投資の基本です。どこで買えばいいかなんて、こっちが聞きたいくらいだわ、、、(怒)
ちなみにこんな私もForex口座開設準備中でして、株、ドル、ユーロの戻り過程で、リスクアセットのヘッジとして、ドル、ユーロショート(元本はちょっぴり、レバレッジもハナクソ)での参入を検討しております。
余談になりますが、こういう状況下で、Forex口座のような飛び道具を手にしてしまうと、パチンコでもやる感覚で”発狂的に売買する輩”が出現します。為替ディーリング経験者ならいいのですが、まったく関係ない人が、近所で右往左往するのを見るに”ナントカに刃物”という言葉が浮かんでしまうのは私だけじゃないはず、、、節度をわきまえない投資をやるとこういう事になりますので、皆さん注意しましょう(というか私も注意します・笑)。

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